いよいよカヤックを漕ぎ出そう!
最初は安全な湖などで
さぁ、いよいよカヤック遊びスタートです!
最初は、湖のようなクローズされていて、風や波がない水面を選ぶと良いでしょう。
私の場合、息子と二人、埼玉県の彩湖で、Myカヤックの初パドリングを楽しみました。
自宅から車で小一時間で行けて、人工の調整湖なので、流されて遭難する危険も少なく、年中さんの息子と初めて乗るのに安心かな、との理由です。
子どもはどこに乗せる?
子どもとカヤックに乗る場合、前の座席に子ども、後ろの座席に大人が座るようにしてください。
カヤックは前後2名乗船の場合、後部座席からの方が操舵がしやすいからです。
また、二人とも進行方向に向かって座る為、お子さんを前にした方が、子どもの動きが見れるので、落水などの防止にもなります。
水の都・東京だから楽しめるカヤック遊びスポット3選
東京23区内は、北に荒川、南に多摩川、そして縦に隅田川と、一級河川に囲まれた街です。
あまり知られてはいませんが、品川・芝浦近辺や、江東区など、運河が発達した場所も多く、冒険心をくすぐるカヤック遊びが楽しめる、水の都です。
1. 多摩川:丸子橋より下流域〜東京湾まで
丸子橋より下流から約3時間で東京湾へ
多摩川には、いくつもの堰(川を横切る構造物)があり、カヤックで乗り越えることはできません。
丸子橋のすぐ上流にある「調布取水堰」が、最も下流の堰になるので、ここから下流はカヤックで東京湾まで通航可能です。
私の場合、自宅から電車で多摩川駅まで出やすいこともあり、多摩川下りを楽しんでおります。
多摩川の水位がある時は、多摩川駅より丸子橋下まで徒歩で行き、河川敷で準備開始。
10分もあれば、カヤックが組み上げられるので、インフレータブルはとても気軽です。
そのまま出艇し、3時間ほどで東京湾まで下れます。
多摩川の水位に注意
東京高校の前は、浅瀬になっており、多摩川の水位次第では、キールの無いインフレータブルカヤックでも、船底を擦ったり、最悪の場合座礁するので、注意が必要です。
出艇前に、多摩川の水位を確認してください。
河口に近づくと海風の影響も
第一京浜道路橋をくぐり、河口近くになると、海風が強くなり水面が波立ってくるので、波に対して艇を縦に向ける操舵を心がけましょう。
艇の横腹で波を受けると、最悪の場合、転覆するので、注意が必要です。
初心者にとっては、波に対する操舵の、良い練習の場になると思います。
天気が良くて、多摩川のコンディションが良い時は、午前中だけ、カヤックの上で気分転換することも可能なので、オススメです。
2. 多摩川から海老取川を通って「羽田可動橋」へ!
首都高速1号羽田線に、1990年から8年間のみ使われた、可動橋があったのをご存知でしょうか?
使われなくなってから、実に20年以上経った今も、巨大建造物ファンにはたまらない佇まいで、東京湾に存在しているのです。
カヤックで近づくと、その迫力に圧倒されると思います。
海老取川を通って東京湾に出ると、京浜島を正面にして、右を羽田空港、左を昭和島に囲まれて内海になるのですが、風が強く波が大きくなるので、注意が必要です。
東京湾では要注意!
東京湾に出るのであれば、大型船舶との遭遇も考慮する必要があるので、目立ちやすい旗を掲げるなど、準備と注意が必要になります。
そして、羽田空港周辺では、急に海へ向かって吹く風が強まることがあるので、単独での航行はお勧めできません。
京浜島から昭和島周辺の内海内の航行でも、十分に楽しめると思います。
3. 水のエレベーターを通って、荒川から隅田川へ
0メートル地帯の江東区は、荒川ロックゲート、扇橋閘門と、水のエレベーターを体験できる、とても貴重なカヤックスポットです。
この記事を執筆している2019年7月時点では、まだ扇橋閘門は耐震工事中で閉鎖されていますが、8月1日より通航再開のようです(最新情報は東京都建設局のホームページでご確認ください)。
工事着工前に、私が通航した時の様子をお伝えします。
東大島駅より、旧中川から小名木川へ
電車で東大島駅で降り、旧中川から出艇。小名木川へと漕ぎます。
横十間川との交差点では、十字に交差した歩道橋「クロス橋」があり、横十間川に右折すれば、東京スカイツリーの真下までカヤックで行けます。
水のエレベーター 扇橋閘門
今回は、小名木川をそのまま西に進み、扇橋閘門に向かいます。
信号が赤の場合、アナウンスに従い停止して待っていると、大きな扉の向こうで、ゴゴゴゴ〜と排水している音が聞こえます。
扉がゆっくりと上がり、滝のように滴る水が落ち着いた頃、信号が青に変わり、アナウンスに従い、ゆっくりと閘門内に進みます。
こんな小さなカヤック一艇の為に、水を何トンも排出してまた汲み上げてくれるので、申し訳ない気持ちとワクワク感で、さっさと中に進みます。
閘門内に入ると、後方の大きな扉が閉まり、両脇からゴボゴボと水が入り込んで上昇を始めます。
この際、閘門内では、入り込む水が壁面に複雑に反射し合い、小さなカヤックでは、左右へのパドリングで、バランスを取る必要があるので、注意してください。
約3Mほど上昇すると、前方の扉がゆっくりと上昇を始め、やがて信号が青に変わり、前進して閘門を後にします。
いよいよ隅田川へ
更に小名木川を進み、萬年橋をくぐれば、一級河川の隅田川へ合流します。
隅田川は、小名木川や旧中川の、緩やかで流れのない平和な水面に比べると、かなり水面の動きがあり、水上バスなどが発する引き波もあるので、十分な注意が必要です。
小さなカヤックでは、波に対して適切な操舵ができないと、転覆などの危険がありますので、カヤック初心者にはお勧めできません。
歴史ある橋とタワーマンションの絶景
川面から眺める、佃島のタワーマンションと、様々な形の橋のコラボレーションは、とても都会的であり、一度は体験する価値はあるので、当面の目標にしておいても良いでしょう。