【ママ小児科医が解説】キャンプで熱中症になったかも!見分け方・応急処置・4つの予防対策

公開日:2019 / 07 / 25
最終更新日:2020 / 08 / 07

キャンプでの熱中症予防4つのポイント

余裕のあるスケジュール


子どもにとっては、移動するだけで大きなイベントです。

到着当日は、テント設営と夕食準備に専念して、のんびりすごしましょう。

初キャンプの場合は、あちこちに出かけるのではなく、キャンプ場内で楽しむのみにすると、体力的に余裕がでてきます。

お昼寝の時間や、休息時間を、意識して作りましょう。

服装の工夫


日頃からお気に入りの帽子があるといいですね。

つばの広い帽子がよいですが、1日苦痛なくかぶれる帽子であることが第一です。

シャツなどは吸湿性や通気性のよい素材を選びましょう。

保冷剤など、体を冷やす素材の活用


頭に血液を送る太い血管のある首のまわりを冷やせると、体温を下げる効果がバツグンです。

こまめな水分補給、塩分と糖分の補給


麦茶やイオン飲料、最近は飴や塩味のあるお菓子なども増えていますね。

でも、塩味のあるお菓子や、イオン飲料って、子どもは苦手なことも多いですよね…。

普段食べ慣れている食事での補給の方が、子どもたちも警戒しないかも。

食事のメニューに水分や塩分がとりやすい工夫をすると予防効果にもなります。

フリーズドライの味噌汁、スープ、流水麺などを利用した素麺などはいかがでしょう。

乳児は特別なものは必要なく、基本は飲み慣れている母乳やミルクでOKです。

暑さで食欲が落ちているときは離乳食はお休みして母乳、ミルクの量を増やしましょう。

また、ドラッグストアで売っている乳幼児用のイオン飲料は、甘みも少なくオススメです。

お父さん、お母さんも気をつけて!

子どもたちと一緒に遊んでいるお父さんやお母さんも気がついたら「あたま痛い」「気持ち悪い」なんてことになりがちです。

自分自身の予防対策もお忘れなく。

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藤原 摩耶

約20年救急の現場で勤務した後、今はクリニックで働く小児科医。専門はアレルギー。

独身時代はただただ自然の中をのんびり歩くのが好きでしたが、家族ができたことをきっかけに、友人たちに助けてもらいながらキャンプを始めて10年になります。

パパ・ママの情報を集めつつ、家族4人でどう楽しむかを模索中。

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