清冽な滝に打たれて沢を登る「冒険シャワートレック」が素敵すぎた|The Coleman Camp 2019レポート

公開日:2019 / 08 / 31
最終更新日:2020 / 03 / 25

オリエンテーションのあと、いよいよ出発。シャワートレックへ向かいます。

この日は、コールマンスタッフ2名も同行して、一緒に楽しみました。

最高に気持ちいい!雨音に満たされた森林浴

森に入ると、マサさんがいったん立ち止まり、話し始めました。

最低限の森歩きの注意事項と、熊対策について。

万が一熊に出遭ってしまったら、背を向けず、ニコニコしながら後ずさりをして、安全圏まで離れてください、ということ。

熊よけスプレーは持っているものの、子熊を連れた母熊に出会ってしまったら危ない、でも私たちが自然に溶け込んでいれば、きっと大丈夫です、ということ。

マサさんらしい、「自然とひとの共振」を感じさせる言葉たちでした。

シャワートレックで森に入っている間は、ずっと本降りの雨でした。

でも、ずぶ濡れになるどころか、雨粒は木々の枝葉にいったん遮られ、ポタポタと優しく身体を打ちます。

森は素敵な雨音に満たされていました。

霧も漂い、もちろん空気も美味く、腐葉土と枯れ枝が中心の歩きやすい道で、

「なんて気持ちいいんだろう!」

と、叫びたくなるほど。何度、深呼吸をしたか、わかりません。

清冽な滝&石樋にいよいよ到着!

小一時間の森歩きを通して、身体が芯からあたたまり、五感が森に馴染んでいきます。

ふと気づくと、水の流れる荒々しい音が耳に入っているのに気づきます。

いよいよ、宇田沢に到着です。

まずは滝に癒やされようということで、東屋で支度をして、滝に向かいます。

が、宇田沢の流れにちょっと足を踏み入れると、この水の冷たさは尋常ではありません。

真夏とは思えない、とても澄んでいて、しびれるほどに冷たい水でした。

真っ先に、野外学校Feel Our Soulのマサさんとスタッフが滝に入り、コールマンのスタッフ2名も続きます。

思わず叫び声をあげるほどに清冽な水ですが、同時に、大人たちが童心に返ったような笑顔を見せます。

続いては、滝の上部から続く、石樋(いしどよ)へ。

川の底が、砂利や砂泥ではなく、安山岩の大きな岩で石畳状になっており、その上を川の水が舐めるように流れています。

川面には霧が立ち込め、石の上には深い緑色が苔生す、神秘的な景色。

マサさんによると、下見に行った際には、立派なイワナの魚影が、岩陰に隠れる姿を目にしたとのこと。

このような環境が、250〜300mも続いており、沢靴を履いて思い思いに登っていきます。

ワクワクを抑えきれず跳ねるように登っていく子どもがいれば、素晴らしい自然を味わいながら、パートナーと一歩一歩踏みしめるように登っていく参加者もいました。

感想をシェア!

シャワートレッキングから戻ると、スタッフ&参加者全員で、焚き火を囲んで暖を取ります。

さらに、熱々の珈琲や紅茶が振る舞われたのですが、滝や沢、そして雨で冷えた身体に染み渡るようでした。

最後に、今の気持ちや、感想をシェアしあいます。

それぞれが、自然から様々な刺激を受け取り、心動かされていた様子が伝わってきました。

個人的には、学生時代(もう20年近く前!)からずっとやりたかった沢登りでした。

宇田沢のとんでもない水の冷たさ、滝を流れ落ちる水の勢いとクーラー顔負けの冷却効果、でも沢から上がってみると意外にもまったく寒くない事実。

ほかにも、沢靴を初めて履いて沢を歩いてみて、機能性の高さに驚かされたり、雨が降る森がこんなにも優しいと気付かされたり。

実際に足を踏み入れ、体験したからこそ実感できること、わかることがとてもたくさんあり、心に残るシャワートレッキングになりました。

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寄金 佳一

フリーランス。

自身でもキャンプ&アウトドア事業を手がけるほか、「asobi基地・関東 アウトドア部」代表など、親子向けのアウトドア活動を様々に展開する。親子キャンプ&アウトドア引率のべ約1,000名。

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