オリエンテーションのあと、いよいよ出発。シャワートレックへ向かいます。
この日は、コールマンスタッフ2名も同行して、一緒に楽しみました。
最高に気持ちいい!雨音に満たされた森林浴
森に入ると、マサさんがいったん立ち止まり、話し始めました。
最低限の森歩きの注意事項と、熊対策について。
万が一熊に出遭ってしまったら、背を向けず、ニコニコしながら後ずさりをして、安全圏まで離れてください、ということ。
熊よけスプレーは持っているものの、子熊を連れた母熊に出会ってしまったら危ない、でも私たちが自然に溶け込んでいれば、きっと大丈夫です、ということ。
マサさんらしい、「自然とひとの共振」を感じさせる言葉たちでした。
シャワートレックで森に入っている間は、ずっと本降りの雨でした。
でも、ずぶ濡れになるどころか、雨粒は木々の枝葉にいったん遮られ、ポタポタと優しく身体を打ちます。
森は素敵な雨音に満たされていました。
霧も漂い、もちろん空気も美味く、腐葉土と枯れ枝が中心の歩きやすい道で、
「なんて気持ちいいんだろう!」
と、叫びたくなるほど。何度、深呼吸をしたか、わかりません。
清冽な滝&石樋にいよいよ到着!
小一時間の森歩きを通して、身体が芯からあたたまり、五感が森に馴染んでいきます。
ふと気づくと、水の流れる荒々しい音が耳に入っているのに気づきます。
いよいよ、宇田沢に到着です。
まずは滝に癒やされようということで、東屋で支度をして、滝に向かいます。
が、宇田沢の流れにちょっと足を踏み入れると、この水の冷たさは尋常ではありません。
真夏とは思えない、とても澄んでいて、しびれるほどに冷たい水でした。
真っ先に、野外学校Feel Our Soulのマサさんとスタッフが滝に入り、コールマンのスタッフ2名も続きます。
思わず叫び声をあげるほどに清冽な水ですが、同時に、大人たちが童心に返ったような笑顔を見せます。
続いては、滝の上部から続く、石樋(いしどよ)へ。
川の底が、砂利や砂泥ではなく、安山岩の大きな岩で石畳状になっており、その上を川の水が舐めるように流れています。
川面には霧が立ち込め、石の上には深い緑色が苔生す、神秘的な景色。
マサさんによると、下見に行った際には、立派なイワナの魚影が、岩陰に隠れる姿を目にしたとのこと。
このような環境が、250〜300mも続いており、沢靴を履いて思い思いに登っていきます。
ワクワクを抑えきれず跳ねるように登っていく子どもがいれば、素晴らしい自然を味わいながら、パートナーと一歩一歩踏みしめるように登っていく参加者もいました。
感想をシェア!
シャワートレッキングから戻ると、スタッフ&参加者全員で、焚き火を囲んで暖を取ります。
さらに、熱々の珈琲や紅茶が振る舞われたのですが、滝や沢、そして雨で冷えた身体に染み渡るようでした。
最後に、今の気持ちや、感想をシェアしあいます。
それぞれが、自然から様々な刺激を受け取り、心動かされていた様子が伝わってきました。
個人的には、学生時代(もう20年近く前!)からずっとやりたかった沢登りでした。
宇田沢のとんでもない水の冷たさ、滝を流れ落ちる水の勢いとクーラー顔負けの冷却効果、でも沢から上がってみると意外にもまったく寒くない事実。
ほかにも、沢靴を初めて履いて沢を歩いてみて、機能性の高さに驚かされたり、雨が降る森がこんなにも優しいと気付かされたり。
実際に足を踏み入れ、体験したからこそ実感できること、わかることがとてもたくさんあり、心に残るシャワートレッキングになりました。
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