4.[焚き火の完成]ブナ・ナラの太い薪で熾火(おきび)をつくる!
さて、焚き火も育ってきました。まだ目は離せませんが、これくらい炎が舞い上がるようになれば、すぐ消える心配はありません。
この状態になったら、大きめの薪A(マツやスギの薪)をくべていきます(薪Bはまだ!)。角材サイズでも、問題なく燃えてくれます。
針葉樹の薪Aは炎が高く上がるので、迫力ある焚き火になります。ただし、パチパチと火の粉がはねるので注意してください。
秋から冬にかけて、寒い夜に早く暖まるには、こちらの薪をどんどん使うとよいでしょう。
薪Aは燃え尽きるのが早いので、炎が上がってきたら太い薪B(ブナやナラの薪)も投入します。広葉樹の木は、一端火が点けば長く燃えてくれます。
燃えやすい皮のほうを下にして、くべていきます。薪Bは火が点きづらいので、少しでも工夫したいところです。
薪Bがどんどん燃えると、炭のように黒くなって燃え続ける「熾火」の状態になります。火力が安定し、小雨が降ったり、もっと燃えにくく大きな薪を入れても、ちょっとやそっとで消えてしまうことがありません。
熾火をつくることができれば、焚き火は成功したと言ってよいでしょう。
あとは、やさしい火を見ながら、ゆっくり楽しむ焚き火です。「ちょろちょろと燃える火を見ながら飲むビールが最高」と名人。
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