時代を超えて普遍的魅力をもつヴィンテージギア。シーンの最有ショップから、「今手に入る」そして「今旬」な注目のヴィンテージギアをサルベージ。
『ヴィンテージギアと一緒』では生涯の友となるバリューあるギアとの豊かなアウトドアライフをご提案します。
ヴィンテージギア『コールマンNo.530 B46 ストーブ』
今回は山梨県のキャンプとバイク(自転車)を融合させたユニークなショップ『カルノーサ』のヴィンテージギアコーナーから発掘。選んだのは『コールマンNo.530 B46』です。
こちらは第二次大戦終結翌年の、1946年製造という年季のはいったモデル。
第二次大戦のさ中、米軍がコールマン社に難題を課したのが事の始まり。
なんでも「摂氏-五十一度から+五十二度の環境下で作動し、かつ1クォートのミルク缶に収まるストーブを作ってくれ」というまさにミッションインポッシブルなお題だったそうです。
しかしその難題を見事に打ち返したコールマン、『No.520』という見事条件をクリアするストーブを完成させました。
その血を受け継いで誕生した民生品がNo.530です。
ミリタリーの血脈を受け継ぐ民生品モデル
No.520ストーブの出来が良く、誕生からすぐに民生品としてNo.530は製作されました。
ポンピング後に火をつけると、暫くの間火柱が立つものの、プレヒートが終わり落ち着くと、ジェットエンジンのような「ゴ~~」っという心地よい燃焼音と共に青い炎で安定します。
この音と青い炎と、コンパクトに折り畳める五徳がNo.530の特徴です。
このモデルも球数が減りつつありお値段も上昇ぎみ。狙っている方はなるべくお早めのチェックを。
シンプルでタフな現役ストーブ
親となる先代『No.520』は出自からして筋金入りの軍用品。
その血を受け継ぐNo.530もいかなる状況でも確実に機能するシンプル&タフな設計です。
70年以上前のストーブですが簡単かつ安定して高火力を使用できます。ガソリンストーブのシンプルな仕様でプレヒートを少ししてやるだけで高い火力を扱えます。
ウィークポイントは縦長でやや不安定なところと弱火が使いづらいところ。
どこでも快適に使いたいという場合には高さが調整可能なストーブ五徳とセットで使うことをおすすめします。
全体としてソリッドな道具感のあるストーブはヴィンテージならではの世界観あり。筒状でまさに「ミルク缶」なアルミケースもまたモノ好きにはたまらないムードです。
いずれにせよ軍人的な武骨さを愛せる方にささるアイテムではないでしょうか。シンプルにストーブとして機能してくれるので、ヴィンテージギアの入門品としてもおすすめ。
ヴィンテージギアの魅力
~質実剛健で、ある種のロストテクノロジー~
ヴィンテージカ―、ヴィンテージ自転車と同じく、ヴィンテージギアにはある種のロストテクノロジーのロマンがあります。
年代が進むにつれコストカットや効率化の波はランタンにも及びました。ユーザーも価格面等恩恵を受けたある意味正当進歩ではありつつ、そこには失われた価値も。
車と同じくメタルパーツが樹脂になったり、メンテ不可なパーツに置き換えられていたり。
そんな経緯を経てランタンも現在にいたります。1980年代以前のランタンでは内部のパーツはほぼ真鍮製。
モノをイジる人ならピンとくると思います。そう「磨けば治る」し「パーツを造れば」ずっと使えます。
生涯の相棒にもなる“モノ”。
また現行品の場合、買えるアイテムは基本的に「みんな一律」。
とくに人気のコールマンなんてキャンプ場で被りますよね。それがヴィンテージギアなら膨大な種類から選べるため「人と被らない」だってできちゃいます。
また遠い過去の注目もしなかった「ある1年」に、ギアの製造年から想いをはせるなんていう楽しみも。そんなふかーい味わいあるヴィンテージギアと、共に暮らしてみませんか?
ヴィンテージギア&アウトドアバイクショップ フリーグリーン・カルノーサ
カルノーサは山梨県にある最新のキャンプギアとヴィンテージギアにくわえて、バイク(自転車)ショップの機能も備えたユニークなお店。
山に囲まれた自然豊かな山梨県という立地ならではのリアルな「ソトアソビ」を提案し、MTBに留まらないバイク(自転車)でのアウトドアにもスペシャリティあり。
さらに一点もののヴィンテージギアも精力的に集め、ただのコレクションとしてではなく、「使うヴィンテージギア」として発信するバリューあるショップなんです。
そしてヴィンテージギアショップならではのいつ覗いてもドキドキできる感もあり。
筆者も大好物な「バイク&キャンプ」にご興味のある方は要チェックですよ。
カルノーサはアウトドアショップでありながら、MTBはもちろんBMXからロードまでを網羅し、中古バイクまでラインナップのある本格的なバイクショップでもあります。
アウトドアの知識はもちろん、自転車の知識も豊富なスタッフの皆さんはキャンプ&バイクの頼りになるアドバイザーです。
キャンプにバイクに釣りに、筆者も今後いろいろ絡ませていただこうと企んでいます。
富士五湖周辺キャンプや富士登山のついでに、カルノーサの今旬なアイテムや情報に触れてみてはいかがでしょう。
HP
https://www.carnosa.net
Instagram
https://www.instagram.com/carnosa_fg/
ヴィンテージギアと一緒に出かけてみませんか?
時が刻まれたヴィンテージギアは、旅のお供に連れだせばソロでも温もりを感じられる相棒になります。
またプロップとして部屋に置けばそれだけでムードがアップします。ヴィンテージギアはすべて一点もの、出会えた時に手に入れないと次はいつ出会えるか解りません。
まるで運命の出会いのように。そんなオンリーワンの存在であるヴィンテージギアと、共に歳を重ねてみませんか。