キャンプ歴10年以上の玄人キャンパーにもなると、一通りのキャンプ用品は揃っていますよね。
しかしその中でも、「新しい・便利なキャンプ用品」に興味がある方はいませんか?
今回は、玄人キャンパー向けのおすすめ商品を、アウトドアのプロに聞いてきました。
プロならではの視点を持つ、佐々木謙さん
北海道に本社があるアウトドアショップ「パドルクラブ」のスタッフである、佐々木謙さん。
佐々木さんは、四季によってさまざまなアウトドアを楽しんでいる、まさにアウトドアのプロ。
キャンプ用品の取り扱いはもちろん、スキーやSUP、沢登りなど詳しい知識を持つ方です。
そんな佐々木さんに、キャンプ歴10年以上の玄人キャンパーにおすすめするキャンプ用品を聞いてきました。
1.直火OKのキャンプ場ならコレ!
――キャンプ歴10年以上の玄人向けに何かおすすめのキャンプ用品はありますか?
ふっふっふ。コレです。(笑)
PRIMUSが発売している「エアリルS」というアイテムなんですが、なんと直火用グリル。
直火が好きな玄人キャンパーがいると思うので、あえてこのアイテムを選びました。
――「エアリルS」にはどんな特徴がありますか?
30cm弱四方のグリルなので、ソロキャンプやデュオキャンプなど人数が少ないキャンプのときに使うのがいいです。
組み立ても簡単で、脚を広げてグリルを乗せるだけ。
火の強さに応じて、ゴトクについているアームを伸ばすと、約3cmほど高さがUPします。
「ちょっと火が強いな~」と感じたときに、便利なんです!
――直火OKのキャンプ場って少ないですよね?
そうですね、少ないです。
ただキャンパーの中には、海、川、森の中などキャンプ場以外の場所でキャンプを行う人もいます。
直火OKの場所をメインにしている人や、これからそういった場所でキャンプをする人に、「エアリルS」はおすすめするアイテムです。
ただ、キャンプをする前に「キャンプ予定地が直火OKかどうか」は必ず確認するようにしてください。
※直火NGの場所では使えません。
2.玄人向けバーナーのおすすめはコレ!
――他にも玄人向けのおすすめアイテムを教えてください。
こちらですね。trangiaの「ストームクッカーL・ウルトラライト」です。
――どんな魅力がありますか?
まずは、アルコールバーナーということ。
燃料がアルコールと聞くと「初心者向けでしょ」という方が多いですが、そんなことなくて。
むしろ、玄人キャンパーの方の中でアルコールを使っている人は意外に多いんです。
使っている人が少ないからこそ、玄人の方たちが目をつけるのだと思いますね。
――サイズが大きくて、重そうですが、その辺は
実は、「ストームクッカーL・ウルトラライト」は名の通り、重量が900gと軽量化されています。
持つと分かりますが、とても軽いです。
アルコールバーナーとクッカーがセットなので、コレ1つ持って行けば、キャンプ料理はもちろん、お湯を沸かしたり、お肉を焼いたりできます。
――火力が心配なのですが、大丈夫なのでしょうか?
「ストームクッカーL・ウルトラライト」の造りに秘密があります。
下の小さな穴がたくさん開いている部分を風上に向けることで、酸素が供給され、高火力が安定するので、問題ありません。
――どんな玄人キャンパーに使って欲しいですか?
「今さらアルコール燃料なんて使わないよ」という人にこそ、一度使ってみて欲しいですね。
確かにガソリンやガス、灯油の魅力はありますが、アルコールならではの音が静かなことや安価なこと、あまりアルコールバーナーを使っている人がいないなど、魅力がたくさんあります。
ちなみに、別売りの「パンスタンド」を使用すると、玄人キャンパーが好きな「メスティン」を「ストームクッカーL・ウルトラライト」と組み合わせられるのもポイントです。
3.自然エネルギーを存分に楽しむにはコレ!
――玄人キャンパーにおすすめできる、とっておきのキャンプ用品はありますか?
玄人向けといったら、UNIFLAMEの「ネイチャーストーブ」です。
小枝やまつぼっくり、落ち葉など、自然にあるものを使って、効率良く炎を生み出すストーブ。
とても軽くて、ソロキャンプを楽しむ玄人キャンパーには、ぜひ使ってみてほしいアイテムです。
――「ネイチャーストーブ」の特徴はありますか?
約320gしかないのにもかかわらず、キャンプ料理を作るくらいの十分な火力があることが特徴です。
脚部分がX字になっているため、四方八方の風でも取り込み、上昇気流に変換しています。
そうすることで効率良く酸素を供給し、十分な火力になるんです。
本当に驚くほど火力が強くなりますよ。
さらに、ゴトクが付属しているので、小型クッカーを置いても、しっかり安定するのも魅力です。
――使っていて困ることはありますか?
ん~。サイズが小さいのでしょうがないのですが、燃焼が速く、燃料の小枝やまつぼっくりを、5分おきくらいに追加しなければいけないことですかね。
ただ、これに至っては、めんどうと感じるか追加するのが楽しいと感じるかは、人それぞれなのが面白いところでもあって。
私は少しずつ燃料を追加するのが、「自分だけの時間」を感じられて楽しく感じるタイプなので、困っているわけではないんですけどね。(笑)
人によっては、燃焼が速い&燃料の追加が頻繁になることが、困ると感じるかもしれません。
おすすめのキャンプ用品で新しいスタイルを楽しもう!
佐々木さんが紹介したアウトドア用品は、アウトドアライターの筆者にとっても、興味津々になるものばかり。
中でもとくにアルコールバーナーは、私自身、あまり知ろうとしていなかったアイテムだったのですが、火力が強い・コンパクトに収納できる・メスティンと組み合わせられるなど、新しい発見があって「実際に使ってみたいな」と思ったアイテム。
ぜひ、みなさんもおすすめのキャンプ用品を使って、新しいキャンプスタイルを見つけてくださいね。