※この文章を公開した2月19日から、その後新型コロナウィルス拡大に伴う状況は大きく変わりました。現在はキャンプやアウトドアなどを含め例外なく外出自体の自粛が要請されております。
自己の判断ではなく、国、自治体の要請に従い、健康と生命を守る行動を最優先してください。(2020年4月5日追記)
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)に関わる状況と対策は日々変わりつつあり、今後ともよく注視していかなければなりません。
先日厚労相の会見で、国民としてどう対処すべきかについて様々な発表がありました。
なかでも具体性を持っていないので解釈が難しかったのが「不要不急の外出を避ける」でした。
果たしてキャンプは「不要不急の外出」に当たる?のでしょうか。
春までの連休、また春休みにむけてキャンプの計画を立てられていた方々には実に気になる問題です。
キャンプそのものは「不要不急の外出」には当たらない
結論から言えば、キャンプそのものは「不要不急の外出」には当たらない、というのが私の考えです。
今回の厚労省の発表を見ますと、
「不要不急の外出を避ける」 = 人混みを避ける
と取れます。
では人混みとはどこかというと
「学校 劇場 満員電車など」
という例があります。
これをもう一つ進めて考えてみますと、ある程度の密閉空間内で、多人数による濃厚接触が一定時間以上続く、これが今回における人混みと考えらます。
密閉空間は空気の流れが作りにくく、換気によってウィルス飛散を弱めることができにくいという専門家の見解もありました。
その見地でいけば、キャンプ場は密閉空間とは言いづらいオープンエアであり、換気が十分なのは言うに及びません。
また他者との濃厚接触の場面はかなり限られます(全くないとは言えません)。
キャンプ場以外の人混みにむしろ注意
「キャンプそのものが不要不急の外出」には当たらない、といったのはキャンプの行為中は当たらないという意味で、むしろキャンプ場へ向かう、また帰路途中のサービスエリアへの立ち寄りなどが注意を払う必要があろうかと思われます。
そうは言いながらもどこでどうなるのかを誰も保証できない今の状況では、どんな場面、どんな時でもその予防措置は怠らないことには変わりません。
同時に、本人や家族の体調に何らかの不安が感じられているのであれば、それは新型コロナウイルスに限らず無理な行動を起こさない方が賢明でしょう。
正しい手洗いの環境を作る
現在の状況の中で、キャンプ場へ行った際まず励行しなければならないのは手洗いです。
それも正しい手洗いです。
逆にキャンプ場運営の側にぜひ考えていただきたいのは、その「正しい手洗いをできる環境」を提供してほしいということです。
水洗いだけではなく除菌泡洗剤等の用意(またはそれを持ち込みで使うことを禁止しない)、もしくは環境保護でそれを禁じているのであれば自然由来の「石鹸」など対応できる代替え措置、これらを講じていただければ安心感が増します。
あくまでも義務ではなく、キャンパーへの安心感の供与です。
マスクに関しては様々な見解があり専門的知識を持ち合わせていないこともあり、着用に関してここでは述べませんが、「マスクをしていない」ことへの偏見などがキャンプにおいて現れないことだけは祈っています。
過度な反応にならず、冷静な情報収集と向き合い方を
あくまでも私個人として行うことではありますが、キャンプの際には積極的にお茶を飲むことにします。お茶だけに限らず、こまめな水分を取り、口内や咽頭にウイルス等がとどまらないよう感染予防対策にしていくつもりです。
これは、病院での診療時にお医者さんが手元にお茶のペットボトルを置いていることに感化されたものです。
義務的に行うのはちょっと気持ちがひけてしまいますが、アウトドアのたしなみ=楽しみとしてお茶をいただく前提ですので特段の苦になることはありません。
今後様々な議論も起こりますし、また状況の変化によって行動そのものが変わっていくと思われます。
いずれにしても終息に至るまで気を緩めることはなく、一方で過度な反応にならないよう、各自の冷静な情報収集と向き合い方が大切かと思います。
なかなか今までキャンプ場における自己の衛生管理自体が話題になることがなかなかありませんでした。
これを機に、キャンプ場、キャンパーが一緒になって様々な状況における衛生管理を考えていくようになればと思います。
アウトドアは、自然のありように人がどう向き合うかの実践機会でもあるわけですから。
※上記文章はあくまでも個人としての考察です。