今回は、アウトドアでも災害時にも使える、保存食の缶詰を使った防災レシピを、LANTERN の姉妹サイトとして防災情報を届けている moshimo ストックより紹介いたします。
防災対策として、災害で電気やガスが止まってしまったときに備え、家にはカセットコンロを備蓄しておくことをおすすめをしています。しかし、大きな災害で復旧の目処が見えない場合には、燃料の残りを気にしながら料理をする必要がありますね。
そこで活用いただきたいのがクッカーでの調理、アウトドア用品は熱効率が高いため少ない燃料で料理をすることができます。
今回は定番のメスティンと固形燃料で、保存のきく食材を使った防災レシピを紹介します。
その他のクッカーや、カセットコンロ、シングルバーナーでも作れる防災レシピとなっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
用意する調理器具
今回使用するのは、見た目の可愛さと、値段の手軽さから、最近また人気となっているメスティン。
メスティンでないクッカーを使う場合には、なるべく厚みが薄く熱効率の良いものを使いましょう。
その他には固形燃料と、ポケットコンロやミニ焚き火台などを用意しましょう。
今回の固形燃料はアウトドア用ではなく、飲食店で鍋などを温めるのに使うものを100円ショップで購入して使ってみました。20分くらい火が続けばご飯が炊きあがりますので、入手しやすいものを使用してください。
ポケットコンロやミニ焚き火台を室内で使う場合には、机に熱が伝わらないよう、必ずお皿を敷いて使いましょう。
炊き込みご飯の材料(2-3人分)
それでは、やきとりの缶詰を使った、炊き込みご飯の作り方を紹介していきます。
材料は下記のものをご用意ください。
・米1合
・やきとり缶詰 塩味 2缶(1缶あたり、固形量55g・総量70g)
・人参 4cm (60g)
・ごぼう 20cm (50g)
・醤油 小さじ1 (5cc )
・水 160cc
お好みで
・塩 ひとつまみ (約1g 3本の指でつまみます)
今回、やきとりの缶詰を2缶を使用しましたが、1缶でも十分美味しく作れます。食べる量や家にある食料によって調整をしてみてください。
また、人参やごぼうがない場合は、大根(5-6mmくらいの棒状)やレンコン(おうぎ形に薄くスライス)など、そのときにある野菜を使いましょう。
味を濃い目に作る場合や、しばらくたって冷めてから食べる場合には味を薄く感じますので、「お好みで」
に書かれた塩を追加してみてださい。
野外で活動をしたり、被災したときの片付けなどでたくさん汗を書いた場合には、濃いめの味付けでも良いかと思います。家で試しにつくって食べるのであれば、入れなくても良いと思います。
炊き始める前の準備
まず、お米を洗って、夏なら30分、冬なら1時間くらい水につけておきましょう。
登山などで調理時間を短くしたり、持ち運ぶ水を少なくしたい場合には、家でお米を研ぎ10分ほど水につけた後、水を切って持っていくと浸水時間を気にせずに調理できます。
人参とごぼうを長さ5-6cm、細さ2-3mmのマッチ棒状に切っておきます。野菜も家で切ってから持っていってもよいですね。
水加減
メスティンで白いご飯を炊くときは、上の写真のように取っ手の金具の中心に水面がくるようにします。
今回は缶詰の汁と醤油の水分が入りますので、上の水位から大さじ2(30cc)の水を減らしましょう。メスティン以外の鍋を使う場合や、計量カップがある場合には160ccを測って入れてください。
やきとり缶を1つだけ使う場合
缶詰の汁分を調整します。上の説明より水を大さじ1杯(15cc)追加します。
なお、メスティン以外の鍋で白いご飯を炊くときはお米1合と同量180ccの水を入れます。蓋がぴったり閉まらない鍋や、柔らかめの炊きあがりが好みの場合には、お好みで2割程度(215cc)まで水を増やしましょう。
準備完了、炊飯開始です。
それでは、鍋の中に全ての材料を入れていきます。硬い根菜など火が通りにくいものを先に入れ、缶詰など火の通っているものは後で入れるようにします。
標準サイズのメスティンの場合、今回のレシピでちょうど一杯の容量になります。
それでは、台の上で固形燃料に火をつけて、鍋を載せましょう。
ここでひとつポイント、ご飯を炊いている途中に缶詰をメスティンの蓋の上にのせておくと、缶詰が温めることができ、燃料を節約しながら温かい食事ができます。
被災時など家にいるときには、金属製のプリン型に少量の水を張り、蓋の上にのせると、細かく刻んだ野菜を少しだけ煮ることも出来ます。
炊き込みご飯の完成!
だいたい20分くらいで固形燃料の火が消えます。その後、蓋を開けずに15分蒸らすと炊きあがりです。
材料にはありませんが、今回は彩りに三つ葉の軸を、蓋の上のプリン型で火を通して添えました。
メスティンのようなクッカーと固形燃料があれば、家でも白いご飯を炊くことも出来ますし、今回のように缶詰や保存の効く根菜などを使えば、被災した家での食事にバリエーションを付けることが出来ます。
被災したときに缶詰やレトルト食品が続くとどうしても飽きてしまいます。そのようなときに、保存のきく食材を、少し工夫して料理ができると充実した食事とることができ、避難生活のなかで大きな活力となります。
実際の災害がおきた時に慌てないよう、ぜひアウトドアでも試して自分好みの味を作ってみてください。
trangiaメスティン
重量:150g サイズ:17×9.5×6.2cm
容量:750mℓ
アルミ製(無垢)
□ 炊はんの目安:約1.8合まで
ポケットサイズに収納 組み立て簡単な ミニ焚き火台 (側面4枚タイプ)
お子様に火の扱い方を教えたり。 シェラカップでお湯を沸かしたり、 お一人でミニ焼き鳥を楽しんだり できるソロタイプ。
固形燃料
内容量
20個
【燃焼時間目安】
(25g)/18.5分-25分 ※あくまで参考目安のお時間となります。