「ワーケーション」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語で、リゾート地などで仕事をしながら、休暇を取得する仕組みです。働き方改革の一つとして登場し、JALが導入したことで話題になりました。
仕事はオフィスでという人も多いでしょう。せっかくの休暇、仕事を忘れてリフレッシュしたいという人も多いでしょう。でも、少し想像してみませんか。
家族と一緒にリゾート地へ、テレワーク環境の整ったキャンプ場へ。子供は日中、現地で体験教室やアクティビティに参加し、自然を満喫。その間に、大人は仕事に集中。人が少なく、空いている平日に、自然の中で。仕事を終え、子供と合流したら、焚き火を囲んでの夕食タイム。星空の下で大人も子供も楽しみながら…。
日常的な仕事に非日常の休暇を組み合わせた、働き方の新しい形。そんな「ワーケーション」が今、新型コロナウイルス対策の一つとして、地方創生の一つとして、期待されています。
国立公園内にあるキャンプ場など、感染リスクが低い環境でリフレッシュし、クリエイティブな仕事をする場として、注目されているのです。
妙高戸隠連山国立公園
妙高戸隠連山国立公園は、平成27年3月に誕生した比較的新しい国立公園です。新潟県と長野県の県境にあり、糸魚川市・妙高市・長野市・小谷村・信濃町・飯綱町と2県6市町村にまたがっています。
初心者から上級者まで楽しめる名峰があり、登山者に人気でお馴染みのエリアです。戸隠富士とも呼ばれる高妻山、雪形「跳ね馬」が春の風物詩となっている妙高山や、紅葉の名所として有名な鎌池がある雨飾山は、日本百名山にも含まれています。
春から秋は登山、自然体験、紅葉、冬はスキー。温泉を求め年間を通して多くの旅行者が訪れます。都内からのアクセスも良く、パウダースノーを求める外国人観光客にも人気のエリアです。
おすすめのキャンプ場
笹ヶ峰キャンプ場
笹ヶ峰キャンプ場は、キャンプ初心者の方にオススメのキャンプ場です。「手ぶらでキャンプパック」があり、必要なものはすべてそろっています。初めてのキャンプ、初めてのワーケーションにオススメです。
子供達には昼間の沢遊びが人気。体験プログラムも用意されています。昼間にホテル内で仕事をした後、夜は標高1300mの高原ならではの満点の星空が待っています。
公式サイト:https://www.qkamura.or.jp/myoukou/camp//
新潟県妙高市杉野沢3178-5 ▶MAP
問合せ先:0255-82-3168
設備
Wi-Fi(館内のみ) / 電源付サイト / レンタル / シャワー / ゴミ捨て場 / ランドリー / 自動販売機 / 炊事棟
戸隠キャンプ場
戸隠キャンプ場は、長野県の標高1200mの高原にあります。広く開放的なサイトが人気で、コテージやキャビンに宿泊することもできます。
動物広場があり戸隠牧場が併設されていて、子供も飽きずに自然を満喫できます。パワースポットとして全国的に人気のある戸隠神社へも、キャンプ場から遊歩道がありハイキング感覚でアクセスできます。
公式サイト:https://www.togakusi.com/camp/
長野県長野市戸隠3694 ▶MAP
設備
電源付サイト / レンタル / シャワー / ゴミ捨て場 / ランドリー / 炊事棟 / 給湯
雨飾高原キャンプ場
雨飾高原キャンプ場は「自然の中で、自然を感じ、自然を大切にする」を、テーマとしたキャンプ場です。
「星空の見えるキャンプ場」という通り、晴れた日は満点の星空を堪能できます。
公式サイト:https://www.amakazari.com/
長野県北安曇郡小谷村中土18926-1 ▶MAP
問い合わせ先:0261-85-1045
設備
レンタル / シャワー / ゴミ捨て場 / ランドリー / 自動販売機 / 炊事棟
キャンプ場周辺の温泉
気軽に温泉でリフレッシュできることは、ワーケーションの大きな魅力の一つ。キャンプ場からアクセスの良い温泉をご紹介します。妙高高原温泉、小谷温泉は温泉利用の効果が十分に期待できる、国民保養温泉地に指定されています。
周辺観光
休暇日は、キャンプ場の周辺観光を楽しんではいかがでしょうか。四季折々に違った魅力を見せてくれる自然、全国的にパワースポットとして有名な戸隠神社、日本列島の誕生を学べるフォッサマグナミュージアムなど、家族で楽しむことができます。
フォッサマグナは、日本列島が大陸から離れたときにできた大地の裂け目のことです。フォッサマグナミュージアムには、6つの常設展示室があり、日本列島の誕生や国石のヒスイを学ぶことができます。
名物・特産品
子供と楽しめるアクティビティ
妙高戸隠連山国立公園内には、子供と思いっきり遊べるアクティビティも豊富です。ウォータースポーツが充実している野尻湖など、外遊びを満喫し大人も子供もリフレッシュできます。
少し足を伸ばして
日本の美しい自然を後世にも
日本には現在、34か所の国立公園があります。国立公園指定の目的は、自然の風景地を保護し利用の促進を図るため。ただ保護するのではなく、日本の美しい自然を後世に残していくためです。
「新しい生活様式」にも対応する働き方の新しい形。ニューノーマルの時代にこれまでと変わらぬ生産性を維持し、これまでと違った様式でどのように暮らしていくのか。
ウィズコロナ、アフターコロナのこれから、一度家族揃ってのワーケーションを実践してはいかがでしょうか。
画像提供(順不同):環境省、妙高観光局、信州しなの町観光協会、戸隠神社、戸隠観光協会、新潟県観光協会、善光寺、フォッサマグナミュージアム、野尻湖ナウマンゾウ博物館、ながのフィルムコミッション