一昔前、バイク用と名の付くテントは、あまり種類がありませんでした。「バイク テント」で調べてみても、一部のバイク用テントと山岳用のソロテントがほとんど。積載量の関係から山岳用のテントを、バイクツーリングに使っているライダーも多いでしょう。
ですが、今では各社からバイクツーリング用に開発されたテントが登場してきています。より使えるテントを探していたライダーに、新たな選択肢となるツーリングテントをご紹介します。また、バイカーやライダーがテントを購入する際に気になる、「積載制限」についても耳よりな情報をお届けします。
テントのラインナップもドーム型以外にも様々あるので、選ぶ楽しみが増えることでしょう。
テントを選ぶ前に確認するポイント
積載量が比較的限られているバイク。しっかり確認することで意外と荷物が積めたりします。
テントをツーリングバッグの外に出して積載する場合のポイントを見ていきましょう。
二輪の積載制限
キャンプツーリングとなると積載荷物は通常より多くなります。バイクの積載制限は主に4つあります。
1.積載装置の長さ+30cm以下
2.積載装置の幅+左右15cm以下
3.高さは地面から2m以下
4.積載物の重量、大型自動二輪、普通自動二輪は60kg、原動機付自転車30kg
15cmを超えるサイドバッグについて
市販のサイドバッグには、15cmを超えているものがあることをご存じでしょうか。実はサイドバッグは積載物ではなく、積載装置と認められています。積載制限の対象外となるので幅15cmを超えていても、バイク用品として売られている商品は問題がないのです。
ここで一つの疑問が生まれました。
「サイドバッグが積載装置ならば、その端から+左右15cmはみ出しまでの幅が許されるのではないか。」
この疑問については警視庁の道路交通法窓口に電話で確認をしました。
回答は、
「サイドバッグは積載装置として認められているが、そこからのはみ出しについては細かくは整備されていません。
単純にサイドバッグよりはみ出すほどの横幅は、安全性の観点から荷物を引っかけてしまうなど、事故のリスクが増加します。
また事故を起こした場合、サイドバッグの上面は積載できるよう作られているのかなどを指摘される可能性も。バイク側が不利になりやすい状況が生まれるので、はみ出しには注意してください。」
とのことでした。
つまり、幅が積載制限からオーバーしてしまうテントは、サイドバッグを付けることによって、積載制限内に収めることができるようになります。ですが安全性の問題から推奨はされていないので、積載には十分注意してください。
テントの大きさについて
車と違い、テントにはライダー自身の他に、トップケース、サイドバッグ、シートバッグなどの格納が必要になります。ご自身の荷物が前室、もしくはインナーテントに入るかどうかイメージをしましょう。2人用と書かれたテントでもインナーテントに荷物を入れると、一人用と思うこともあります。
テント内の大きさをイメージする時は、マットレスの大きさを参考にすると、想像しやすいと思います。
【マットレスサイズ】
シングル:幅97×奥行195cm
セミダブル:幅120×195cm
ダブル:幅140×195cm
それでは、次のページから各メーカーが販売しているバイク用テントを「20種類」紹介していきます!