【ビアエッセイストおすすめ】キャンプで実践!「手羽元燻製」はビールに合う最高のおつまみ

公開日:2020 / 05 / 15
最終更新日:2021 / 09 / 09

気軽にできて食材をグッと美味しくしてくれる燻製。ビールとの相性は改めて言うまでもありません!

中でも手羽元の燻製はビールとベストマッチ!カンタン過ぎず、難し過ぎずという絶妙な線なので、チャレンジのしがいもあります。

絶品の手羽元燻製作りに挑戦してみましょう!

一晩寝かした後は水分との闘い

用意するのは手羽元とタレ、後ほど使う燻製器です。

もちろんタレは自作してもよいのですが、市販のタレは間違いがありません。今回は1回分で6個燻製します。

まず味が染みるよう、手羽元にぶすぶすとフォークをさしていきます。

フリーザーバッグに手羽元と60ml(大さじ4)くらいのタレを入れて揉みます。

これを冷蔵庫に入れて一晩寝かせます。すぐには完成しないこの感じが“手が込んでる感”を醸成してくれます。

次の日、冷蔵庫から取り出したら、何はともあれキッチンペーパーで拭きます。ここからは水分との闘いです。

ひと通り拭いたら、今度は風乾へ。風の通る日陰(直射日光は厳禁)で1時間ほど乾かします。

無風の日は扇風機の風を当てるという手もあります。触ったときにベタっとしなくなったら取り込みましょう。

最初は強火、煙が出たら弱火で20分

今回は燻製の中でも熱燻という高温&短時間で燻す方法を採ります。自作の中華鍋燻製器で挑戦します。
スモークチップは2つかみ程度。

燻製中に落ちる水分からチップを守るため、フワッとアルミホイルを被せます。
これも水分との闘いと言えます。

網の上に手羽元を並べます。そして、蓋をセットするわけですが、ここでもひと工夫。

蓋の中にキッチンペーパーを貼り付けます。これは燻製中に発生した蒸気が蓋の内側に付着し、手羽元に落下するのを防ぐため。

そう、これも水分との闘いなのです。

蓋をしたらカセットコンロを着火し強火に。煙が出てきたら弱火にして20分ほど待ちます。

この間、何度か蓋を開けて手羽元に水分が付着していないか確認。汗のように滲んでいたら即刻キッチンペーパーで拭き取ります。

ただ、ここまで来たらもう勝利は目前です。

これまでの苦労が報われる瞬間へ…乾杯!

20分間が経過したら迷わず蓋を開けてOK。熱燻を終えた手羽元がこちらです。

艶めいた色を見たとき、これまでの苦労が報われたと感じることでしょう。元々ビールに合う手羽元が、燻製を施すことでもう一段階ビールに合うように。この進化をぜひご体感ください。

いくらでもビールが飲めてしまいます。

キャンプで挑戦する場合は、漬け込みまでは家でやっておきましょう。
サイトのレイアウトをする際に風乾をし、夕方に燻製を終わらせ、少し置いて味が落ち着いてからいただくのがおすすめ。

ビールの後、ウイスキーに切り替えても非常によく合います。

もし味が酸っぱかったり、エグかったりしたら、原因は一つ。水分です。

水分との闘いに勝利し、最高のおつまみを作ってみてください!

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矢野竜広

ビアエッセイスト。1980年生まれ、東京都出身。広告制作会社勤務のコピーライター、事務所所属の放送作家を経て2013年、妻の故郷である鳥取県に移住しフリーランスに。

著書に『ビールの図鑑』(マイナビ)、『山陰クラフトビール』(今井出版)がある。ブログ「ビアエッセイ・ドットコム」(http://beeressay.com/)運営。TwitterIDは@beeressayist。BBQからキャンプに覚醒、“camp for beer”を追求中。

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