【Old Lanterns Café コーヒー講座 #3】キャンプならコーノ式ドリッパーがおすすめ

公開日:2020 / 07 / 04
最終更新日:2020 / 07 / 14

こんにちは、自家焙煎珈琲Old Lanterns Caféの岸本です。

僕が妻と2013年に始めた移動式コーヒースタンドは、今年の8月で7周年を迎えます。

Old Lanterns Caféとして多くのマルシェ等のイベントやキャンプイベント、アウトドア関連イベントに出店させて頂き、多くお客様にOld Lanterns Caféのコーヒーをご提供させて頂いてきました。

その80%~85%のお客様の好みは、苦味やコクのある深煎りのコーヒーでした。

深煎りしか知らないという人もいらっしゃると思います。

その理由は、スターバックスに代表されるいわゆるシアトル系コーヒーショップの人気の広がりと、さらにコンビニ各店の100円コーヒーなど、これらは一部商品を除き基本的には全部深煎りコーヒーなのです。

これが深煎りが好きな人が多い理由の一端だと考えます。それと酸味が苦手という方が非常に多いと言うことなのですね。

Old Lanterns Caféとコーノ式


ではキャンプで、その深煎りのコーヒーはどの様なドリッパーを使えば良いのでしょうか?

ポピュラーなペーパードリップには主に5種類あると前回お話しました。

【Old Lanterns Café コーヒー講座 #2】ドリッパーの種類と味わいの違い

同じ量のコーヒー豆で同じ量を抽出した場合の味わいの濃度を薄い順に並べるとメリタ式、カリタ式、ハリオ式、ウェーブ式、コーノ式となります。


キャンプでは深煎りのコーヒーを好む人が多いので、今回はOld Lanterns Caféでも愛用していて、深煎りコーヒーを淹れるドリッパーとしては最適な『コーノ式円錐フィルター』をご紹介したいと思います。


一般的に「コーノ式」や「KONO式」と称されますが、会社の名前は「珈琲サイフォン株式會社」。

社長のお名前が河野さんなのでコーノ式と呼ばれています。

1925年(大正14年)創業の珈琲器具メーカーのパイオニアで、今年で95周年を迎えます。

初代社長は世界で初めてガラス製のサイフォン、商品名「河野式茶琲サイフオン」を世に送り出し「珈琲の持ち味を素直に抽出する」をモットーに、より良い味を求めるためにサイフォンの形状に改良を重ね、日本を代表する珈琲器具メーカーとなりました。

2代目社長は今世界中で主流となっている円錐タイプのドリッパーを発明しました。発明のヒントになったのは、なんと床屋にあった髭剃り用の石鹸を泡立てる陶器の容器だったのです。

1968年から5年の歳月をかけて研究を重ね、円錐の角度やリブの長さや高さ、底の穴の大きさなどを変えながら何度も試作を繰り返し、フィルター内部の下部のみにリブをつける事で上部にはペーパーが張り付き、中心にコーヒー液が集まることを突き止めました。

この構造を利用して、ペーパーの手軽さとコーヒー抽出に理想的な3枚ハギのネルの漉し袋の持つ長所を兼ね備えた「名門円錐フィルター」を完成させ、販売を開始しました。

そしてこれこそが深煎りコーヒーに最適と言われる由縁なのです。

しかし発売当初は現在のように自宅でドリップする人はほとんど居ない時代で、主に喫茶店向けに販売されたプロ仕様のドリッパーでした。当時の多くの喫茶店でコーノ式のサイフォンとドリッパーは普及して行きました。

そして徐々に自宅でハンドドリップを楽しむコーヒー愛好家も増えて、現在3代目の河野雅信社長は「名門円錐フィルター」を家庭用に改良した「ドリップ名人」を発売。

さらに2004年には名門フィルターのカラーバージョンを発売。

それから毎年ニューカラーの限定モデルを発売したり、また2010年には創業85周年を記念して、名門2人用フィルターのリブを短く、抽出口の径を小さくして、さらに抽出効率を高めたニュータイプ(MDNシリーズ)を発売。


さらに2015年の創業90周年を記念して、素材に環境ホルモンを含まず、耐衝撃性・耐薬品性のある、安心安全でクラックの入りにくいPCT(トライタン)樹脂を採用した90周年記念モデル(MDKシリーズ)を発売した。

形状はリブをさらに細く短く、抽出口の径を小さくすることで1杯取りも可能にした、より一層抽出効率を高めています。

現在、1~2人用ドリッパーは初期のMDモデルを「CLASSIC」、MDNモデルを「名門」、最新のMDKモデルを「名門K」と呼び分けて、3種類の名門ドリッパーとドリップ名人の計4種類が販売されています。

こだわっている方や注湯コントロールに自信のある方はCLASSICか名門、一般の方や入門者の方には名門Kがオススメです。

もちろんプロでも名門Kを使っているお店は多く存在していて、要は淹れ方をいろいろコントロール出来れば、豆の煎り具合や産地の特徴に合わせて使い分けして美味しい珈琲が淹れられるという訳です。


そして今年で95周年を迎える珈琲サイフォン株式会社はミントグリーン色の95周年記念モデル(MDN-21GM)


5色の名門2020を発売。

キャンプサイトにも良く似合うコーノ式


コーノ式のドリッパーとサーバーはオシャレなキャンプサイトにも良く似合います。その証拠に北欧インテリアのWEBショップでも、よくコーノ式のドリッパーセットが販売されているのを見かけます。


オシャレなテントサイトにもよく映えて、しかも美味しいコーヒー淹れられるドリッパー。

コーノ式ドリッパーはキャンプの朝や午後により一層、寛ぎと和みを与えてくれます。さぁ皆さんも今日から「#キャンプコーヒーならコーノ式」!これですよ!

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自家焙煎珈琲Old Lanterns Café

オールドコールマンとコーヒーをこよなく愛するアウトドア・コーヒー・スタンド。
50年代の赤ランタンを看板に、お客様のお好みに合わせ一杯づつ丁寧にハンドドリップし、苦味とコクのある珈琲や、フルーティな酸味が味わえる珈琲など、ブレンドやストレート、色々取り揃える。
キャンプ情報誌 GARVYにてコーヒーコラム連載中。

公式facebook:@Coffee.Stand.Old.Lanterns.Cafe

自家焙煎珈琲Old Lanterns Caféコーヒー豆通販サイト:
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