こんにちは、自家焙煎珈琲Old Lanterns Caféの岸本です。
本当ならコーヒーのルーツや産地等、ウンチクを語りたい所ですが、それは追々紹介して行くとして、この夏、キャンプデビュー予定の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はキャンプで美味いコーヒーを飲むために必要なギアを紹介します。
手軽に始められる?キャンプでコーヒー
キャンプコーヒーを楽しむために必要なアイテムと言えば、
(1)ドリップポット
(2)ドリッパー
(3)コーヒーミル
この3つから揃えていきましょう。
(1)ドリップポット
まずはドリップポットです。ケトルでもドリップ出来なくはないですが、非常に技術が必要になります。
キャンパーさんの中はご自分のケトルをお湯が細く出せるように加工されている強者も見かけます。まさに拘りのギアです!
どんな形のポットやケトルを使うかは、個人の自由ですが、選ぶ場合のポイントはお湯のコントロールがし易く、重過ぎないモノ(1ℓ以下)が使い易いです。
それと1番にポットを持って来た理由は、ミルやドリッパーが無くても、ポットがあればドリップバックのコーヒーも、美味しく淹れられるからです。
ケトルでジョボジョボ注ぐより本格的なコーヒーに仕上がりますよ。ポットだけ持ってるっていうのも変な話ですけどね。(笑)
(2)ドリッパー
次に必要なのはドリップセット、ドリッパーとサーバーなんですがソロの時はドリッパーだけでマグカップ等に直接ドリップしても良いと思います。
荷物は減らせるし割ってしまうリスクからは解放されます。
ドリッパーも有名どころでは、メリタ式、カリタ式、ハリオ式、コーノ式などがあります。
あとアウトドアメーカーからも、ペーパードリッパーやペーパーレスドリッパーなど、各メーカーが個性的なドリッパーを販売していますが、コーヒー器具メーカーから販売されているドリッパーは、専門的に研究されたドリッパーであると言う事は選ぶ際のポイントになると思います。
こだわってネルドリップなんてのも洒落ていますね。
またペーパーレスのメタルフィルターなども沢山種類があって選択肢が広がりますね。
キャンプ場などでよく見るバネットなども人気です。
経験上、キャンパーさんには深煎りの苦味のあるコーヒーを好む人が多いので、僕のオススメは前回ご紹介した(前回のリンク)円錐型のコーノ式ドリッパーです。
【Old Lanterns Café コーヒー講座 #3】キャンプならコーノ式ドリッパーがおすすめ
(3)コーヒーミル
そして最後はコーヒーミルです。
どうせなら、豆を挽く音と芳醇な香りを楽しみたいですよね。
ミルも手挽きと電動の2種類ありますが、キャンプや山ではやはり手挽きミルでしょう。
手挽きミルもちょっと拘ってみましょう。
100年以上の歴史を持つフランスのプジョー、プジョーはミルより車の方が有名かも知れませんね。
またドイツのザッセンハウスなども歴史があり、アンティークミルもオシャレで性能がいいです。
それ以外にもカリタやハリオのミルも多彩なラインナップがあり、挽いてそのまま蓋をして保存できるタイプ、小さく持ち運び便利なポーレックスや、最近ではCHUMSやユニフレーム、スノーピークなどのアウトドアメーカー製のミルも販売されていますね。
ここでコーヒーミルの役割をご紹介しましょう。
コーヒーミルで求められる性能は挽いたコーヒー豆の粉の均一性と微粉の少なさです。
しかし、そんな高性能な手挽きミルは諭吉さんが3人ほど必要になりますが、挽いた粉の均一性での味の違いは歴然です。
その理由は、コーヒー豆の挽いた粉は粒の小さいモノから出がらしになって行きます。出がらしになった後は雑味やエグ味が出てきます。
大きな粒が旨味成分を出してる時に微粉たちは雑味を出しているんのです。ですから挽いた粉の粒は揃っていた方が良いですし、微粉は極力少ない方が良いのです。
しかしこれは、コーヒー業界のお話です。
キャンプで淹れるコーヒーは、もっと無骨なコーヒーで良いと思います。
それを補うだけのロケーションがあり、雰囲気があるからです。
コーヒーは嗜好品です。正解はありません。ご自分が美味しいと思うコーヒーが正解なので、ご自分が欲しいと思ったミル、または、ご自分のお好きな手挽きミルが、あるならそれで良いと思います。
手挽きミルの結論としては、ご自分のスタイルに合ったモノを選びましょう。
味わいやスペシャルティコーヒーに拘るなら高性能ミル、山登りなど荷物を最小限にしたい場合はコンパクトになる円柱形ミル、オシャレなサイトを演出するならアンティークミル、それ以外であればお好きなアウトドアメーカーのミルや気に入った形状でミルを選ぶと良いと思います。
以上の、3アイテムがOld Lanterns Caféが考える「コーヒードリップ三種の神器」なのです。さぁ、あなたもこの3点を揃えてキャンプコーヒーデビューしましょう!