キャンプ場でのワーケーションって実際どうなの?体験者の声をお届けします

公開日:2020 / 10 / 27
最終更新日:2020 / 11 / 04

新型コロナウイルスの感染拡大で、キャンプは密を避けてできるレジャーとして、注目を集めたものの一つです。

コロナ禍ではクラスター、ソーシャルディスタンス、テレワークといった言葉の注目度が一気に高まりました。加えて「ワーケーション」も注目度が高まった言葉と言えますよね。

数年前から働き方の新しい形として注目されてはいましたが、コロナ禍で一気に加速した印象を持っている人も多いでしょう。

ただ、「仕事と休暇の切り替えが難しそう」、「普段と異なる環境で仕事に集中できるか分からない」という、仕事と休暇の両立が気になっている人も多いのではないでしょうか。

9月下旬と10月上旬の2回、長野県内の事業者を対象にキャンプ場でワーケーションを体験するテストツアーが開催されました。

テストツアーの参加者、主催した戸隠キャンプ場の感想を聞くことができましたので、その声をお届けします。

ワーケーションテストツアー

キャンプ場でのワーケーション
まずは、今回のワーケーションテストツアーの概要、スケジュールは下記のようになっています。

ツアー概要&スケジュール

■参加者:8名(2企業)
■宿泊・ワークスペース:
戸隠キャンプ場ログキャビン1名1棟
■スケジュール:1泊2日
<DAY 1>
14:00 戸隠キャンプ場着
14:30 指定の建物で作業
17:30 夕食準備
17:30 夕食(信州ジビエでのBBQ)
20:00 焚き火を囲んでの意見交換
21:30 就寝

<DAY 2>
07:00 起床
07:30 朝食(地元ペンションの朝食)
09:30 環境省 CSR活動
12:00 昼食(戸隠そば)
13:30 まとめ・成果発表
14:00 解散

ワークスペースは、1人1棟用意されているログキャビンだけでなく、共有スペースで仕事をすることもできる環境です。

夕食までは仕事をし、仕事が終わったらすぐにキャンプ場でバケーション、バーベキュー(BBQ)、焚き火を楽しめるスケジュールです。

参加者の声

キャンプ場でのワーケーション
1泊2日のワーケーションテストツアーに参加した皆さんは、どのような感想を持ったのでしょう?

■WiFiが野外でも使えたので、自由に移動できてよかった。

■ネット環境も問題なく使えた点や、静かな自然の中でゆったりと作業が行えた。

■1人1棟と共有スペースが用意されていたので、こもって作業したり、広い部屋で作業したりと、場所が選べるのがよかった。

■景色がよく静かでした。

■ネットからの予約、定期的なツアーとして参加する仕組み作りをすることで、参加しやすくなると思います。

参加した皆さんが、このテストツアーでの体験をポジティブにとらえていますね。自然の中で仕事に集中することができたようです。特に自室だけでなく、共有スペースでも作業できる環境が評価されています。

主催した戸隠キャンプ場は「キャンプと仕事を両立できるような企業向け、個人向けの滞在プランを用意し、気軽に参加できるような仕組みを作っていきたいと思います」と、参加者の感想から次回への改善点を挙げています。
キャンプ場でのワーケーション

休暇部分の感想は?

キャンプ場でのワーケーション

■普段あまり食べる機会がないジビエだったので、とてもよかった!

■ストーブやこたつがあったので、温かく過ごせた。

仕事から休暇へうまく切り替え、バーベキューで信州ジビエを堪能できたようです。

そして夕食の後は、参加者で焚き火を囲んでの意見交換会が行われました。自然の中で焚き火を囲んでの意見交換。

オフィスでは出てこなかった新しいアイデアも生まれたかもしれませんね。
キャンプ場でのワーケーション

環境省協力によるCSR活動

キャンプ場でのワーケーション
一夜明けた翌日は、朝食後から環境省のCSR活動「外来種駆除活動」が行われました。戸隠キャンプ場は、妙高戸隠連山国立公園内にあり、全国的に有名な戸隠神社へハイキング感覚でアクセスできます。

環境省協力による自然保護活動は、皆さん貴重な体験となった様子です。

■普段街なかでは意識しない自然環境ついて考えさせられ、今より社会貢献を実行したいと思った。

■社会的意義もあり、作業の難易度や作業量としてもちょうどよかったです。

■普段、CSR活動をする機会がないので、今回のように組み合わせてあって良かったと思いました。

■時間も30分と短かったので、仕事の合間に息抜きとして作業できるのでは?(ただ、実際にCSR活動した時は、30分は短いと感じました)

■(海外の方)結構面白かったです。本当にありがたいです。

■草むらに入るので、作業着や作業向きの靴の用意をしておけばよかったと思いました。

企業・個人・地域のCSR活動を後押し


戸隠キャンプ場でのワーケーションテストツアーは、ワーケーション推進事業のテストツアーとして催行されました。

ただキャンプ場で行うワーケーション体験というだけでなく、環境省と連携することで自然環境への意識を高め、企業・個人・地域のCSRを後押しする目的を基としたもの。時代の転換点を迎えている今だからこその、素晴らしい取り組みと言えるのではないでしょうか。

戸隠キャンプ場は、来年の春にワーケーションツアーを本格的に開始することを目指しています。今回のテストツアーを踏まえて、作業環境やプランなど、どのように進化するのか、楽しみですね。

取材協力:環境省、戸隠キャンプ場

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