耐久性が高く、通気性や吸湿性に優れたコットン65%×ポリエステル35%のポリコットン(TC)を採用して好評を博したテントファクトリーの「TCワンポールテント」が、2020年にリニューアル。「TCワンポールテントRG」として生まれ変わりました。
一見すると改良ポイントがわかりにくいですが、実は使い勝手が大きく向上しています。では、どんなところが改良されているのか、詳細をレポートしていくことにしましょう。
従来の優れた機能はそのままにリニューアル
リニューアルされた「TCワンポールテントRG」ですが、従来の定評ある機能はそのまま踏襲されています。
まずは高い撥水性。
テントファクトリーのTCシリーズは耐水圧2000mmと、防水加工が施された一般的なポリエステル製テントと同等かそれ以上。優れた撥水加工を備えているので雨の日も安心です。
ただし強雨では他のテント同様状況が厳しくなりますので、無理はしないようにしてくださいね。
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前後の出入り口にメッシュパネルを装備しているのも、このテントの特徴です。暑い夏は全開にして風通しをよくしておきたいですが、メッシュパネルのない一般的なワンポールテントでは、虫の浸入やプライバシーの確保が困難。しかしメッシュパネルを備えているこのモデルなら、夏の夜でも快適に寝ることができます。
そんな前後の出入り口は、前後対称となっています。ですから建て終えたあとに「あっ、前後逆に張っちゃった!」なんて失敗もありません。
機能を向上するリニューアルポイントを紹介
従来機能だけでも快適に過ごせそうですが、リニューアルによるさらなる機能向上がこの「TCワンポールテントRG」の魅力です。では、どのようなバージョンアップが施されているのかを見ていきましょう。
ミリキャンにもおすすめの新色モスグリーンが登場
一目瞭然のマイナーチェンジは、新色の登場です。これまではダークベージュのみの展開でしたが、新たにモスグリーンをラインアップ。ミリタリースタイルでキャンプを楽しみたい人には、手持ちのアイテムとのカラーコーディネートもできそうです。
巻き上げ式スカートを採用
冷気の浸入や雪の吹き込みなどを防ぐスカートは、秋冬にキャンプをする際にはうれしい装備ですが、夏のキャンプを考えると通気性が悪くなってしまうデメリットもあります。そこで新しく採用されたのが「巻き上げ式スカート」です。
通気性をよくしてテント内を涼しくしたいときは、スカートを巻き上げてトグルで固定します。そうすれば、暑い夏のキャンプでも快適に寝ることができます。
スカート部分のみポリエステル製というTCテントも多く見られますが、このモデルはスカートにもポリコットンを採用しています。本体生地との色や質感の統一感があり、風が吹いたときのバタつき音を軽減させる効果もあります。
グランドシートを標準装備
内側にフロアがなく、土間感覚でファニチャーをレイアウトすることが多いワンポールテント。しかし、フロアの上でくつろいだり、荷物を置きたいという人もいます。そんな人のために、グランドシートが標準装備となりました。
これなら“土間派”と“フロア派”どちらのスタイルにも対応できます。グランドシートは折って使うこともできるので、半分は土間、もう半分はフロアにして活用することも可能です。
またこれまでは、一般的なワンポールテントと同じのように、付属のガイドを使ってペグダウンするポイントを決めていました。しかしグランドシートを使用すれば、ガイドを使うことなく設営ができるので、手間が省けるようになります。
オプションのインナーテントが装備できる
2020年から、オプションのインナーテントも登場しました。それに伴って、インナーテントの装着パーツも装備されています。
オプション設定されたのは「インナーメッシュテント ハーフ」。その名の通り、ハーフサイズのメッシュテントです。フルメッシュなので通気性がよく、虫が気になる夏のキャンプに最適です。
取り付けも非常に簡単で、トップのフックを天井に吊るし、フロアのフックをペグに引っかけるだけです。前後にダブルジッパー仕様の出入り口が装備されているので、さまざまなレイアウトにも対応します。
リングストラップやダブルジッパーも装備
このほかにも、タープとの連結が簡単になる「リングストラップ」をテントトップに装備したり、出入り口のジッパーをダブルジッパーにするなど、キャンプスタイルの拡張性を考慮した装備が追加されています。
3~4人用ながら、大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズだけに、ファミリーキャンプからソロキャンプまで、幅広いニーズに対応する「TCワンポールテントRG」。人気が高いのも納得ですね!
ダークベージュ(DBE)とモスグリーン(MG)の2色で展開中です。