キャンプ場での料理を楽しむなら、キャンプの調理用品にもこだわることが大切。そこで試してみたのがロゴスから発売されている大ヒットアイテム「LOGOS the KAMADO 」(以下「KAMADO」)です。アウトドア調理器具としては、2015年最大のヒットではないかと思っています。果たしてその実力はいかに!?
煮ても焼いてもたき火もよしの多機能グリル
ダッチオーブンを乗せて煮込み料理をするもよし、カマを使ってピザなどの焼き料理をするもよし、別売の焼網を使ってバーベキューを楽しむもよし、さらには食事が終わった後にはたき火台として使うもよし……と、とっても多機能なグリルです。おまけに、鍋料理とオーブン料理を同時に使うこともできるという優れもの。
メーカーのロゴスは「5WAY+1」というステキなキャッチコピーを付けています。
許可を得てメーカーサイトより引用
出発前に組み立てを予習
KAMADOは、組み立て式の調理器具で、後で詳しく述べますがコンパクト性が大きな特徴。
キャンプが待ちきれなかったので、出かける前にランタン編集部で組み立ててみました。
パーツは以下の通り。
スタンド×1
灰受け皿×1
ロストル(グリルや焚き火台の下に敷く網)×2(大小1ずつ)
火床×1
カマドフード×1
カマド×1
天蓋(温度計付き)×1
ピザプレート×1
プレートハンドル×1
ゴトク×1
丁寧な取扱説明書が付いていますが、ぼくは読まずに組み立ててしまいました。
ステンレス製の火床は、やや重みがあり安定感抜群。その他は軽いパーツが多く、2分ほどで組み上がってしまいました。
これならば、キャンプ場でも時間を取ることはなさそうです。
「KAMADO」でピザ作りにチャレンジ!
1週間後、待ちに待ったキャンプにKAMADOを持ち込み、早速使ってみました。挑戦したのはやっぱりピザ。キャンプ場で食べるピザって格別なんですが、なかなかうまく焼くのが難しい……。この「KAMADO」ならどうなのか。ワクワクしながらチャレンジです。
ママたちの指導のもと、子供たちが一生懸命作りました。こういう経験もいいですよね。
まるで石窯のような本格ピザの出来上がり
火床に炭を入れて火を起こし、しばらく待ってからピザを窯の中に投入。天面の温度計で、窯の中の温度がわかります。ピザなら、300~400℃くらいまでは上げた方がよいでしょう。
火床と窯部分は熱がよく回る構造になっているので、おいしいピザづくりに欠かせない火力のキープがうまくいくのだとか。実際、窯にピザを入れて眺めていると、じわじわと火が通っていく様子がよくわかります。
で、出来上がったのがこちら。
まるで石窯で焼いたみたいに外はさっくり中はジューシーなデリシャスピザ。
う〜む、うまい。同行した仲間たちも大満足です。
普通のグリルとは熱のまわり方が違うのか、一味違うキャンプ場のピザ、いただきました!
LOGOS the KAMADOの魅力はまだまだあります!
実は、ピザを作りながら、ダッチオーブン料理も出来るんです!何しろ、この商品の売りが「5WAY+1」なので、ピザだけうまく焼けても意味がありません(それじゃただのピザ窯ですからね!)。
ダッチオーブンに、下味を付けた鶏ももと根菜やタイムを入れ、天蓋を外しセットします。
10インチのダッチオーブンを使用し、ジャストサイズでした。他のサイズとの相性は悪いかもしれませんね。
完成です!
ちょっと注文をつけるなら、火加減が難しい。ダッチオーブンまでの火力を考えると、ピザが焦げるし・・・これは私の腕ですかね(笑)。もっと勉強します!
実は、炭の置き方を間違えていた!
今回の失敗は、下から順に火床、1段目ピザ、2段目ダッチオーブンと配置したこと。その結果、ダッチオーブンまで熱が伝わりにくかったです。
正しくは、下から順に火床、1段目ピザ+炭、2段目ダッチオーブンと配置します!ピザを置くカマにも炭を置くことがポイントです。
みなさん、是非参考にして下さいね。
別売の焼網を使い、BBQタイム!
私のBBQ定番メニュー【厚揚げ】。両面を炙ったら、醤油を垂らします。この時の醤油が炭に落ちた時の香りや音が堪りませんね。
※このまな板、おススメです。商品名は「パタパタ木製まな板」、良いところはコンパクトに収納が出来ることとデザインです!
夜は、みんなでたき火を囲い、語らう時間
夕食も終わり、大人のまったりタイムには、たき火台にチェンジ。
火のまわりが良く、灰受け皿が付いており、後処理もスムーズにできました。
メンテナンスが楽だというのは、大きなポイントではないでしょうか。
収納はバッグひとつとコンパクト
さらに嬉しいのは、パーツが全て折りたたみ式で付属のキャリーバッグに全て収納できること。バッグに収納すればコンパクトなので、持ち運びはもちろん普段自宅にしまっている時もあまりじゃまになりません。
総重量は8.5kg、設置した時のサイズは約51cm☓51.5cm☓57cmとかなりコンパクトです。
素材は、スチールとステンレス。火床はステンレスなので耐久性が高く設計されており、サビにくいのもうれしいところです。
感想は・・・お買い得!
使用前、灰受け皿の耐久性が気になりました。理由は、灰受け皿はスチールな点です。
実際に使用してみると、全く問題はありませんでした。気になられる方は、お掃除楽ちんシートなどを一緒にお使いになることをおススメします。
一台あればなんでもできる多機能グリルで、税別1万9900円。このアイテムがあると、キャンプ料理の幅が拡がることになると思います。
みなさんも、「LOGOS the KAMADO 」で、色々な料理にチャレンジしてください!
LOGOS the KAMADO詳細データ
サイズ:(約)幅51×奥行51.5×高さ57cm
天穴サイズ:(約)直径26cm
ピザプレートサイズ:(約)直径24.5cm
開口部(上部):(約)幅29×高さ14.5cm
開口部(下部):(約)幅19(26.5)×高さ8.5cm
収納サイズ:(約)幅48.5×奥行39×高さ12.5cm
主素材:ステンレス、スチール