運河を渡って湖へ! 首都近郊で気軽に楽しめる北欧デンマークのカヌー・カヤックキャンプ

公開日:2021 / 01 / 30
最終更新日:2021 / 03 / 10

北欧キャンプスタイル

湖や海で楽しめる、カヌー・カヤック アクティビティ。

日本でも人気のこのアクティビティは、北欧諸国でも人気があり、キャンプ道具と食料を舟に積んでプチトリップに出かけるカヌー・カヤック キャンプが楽しまれています。

キャンプ道具を持って自分の手で漕いで移動し、夜は湖畔や海辺でテントを張ってキャンプ。北欧で楽しまれている、カヌー・カヤック キャンプをご紹介します。

北欧のカヌー・カヤック アクティビティ

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ヴァイキングの時代から北欧の人々は、運河や海、湖や川に舟を浮かべて冒険を続けてきました。現代でも北欧諸国では、カヌー・カヤックアクティビティが人気があります。

日常的にプチキャンプを楽しむことも多いけど、カヌーやカヤックに乗って冒険の旅に出るようなキャンプもお気に入りです。
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デンマークにいる友人は、休日になるとテントや寝袋などのキャンプ道具と食料を持ってカヤックに乗り、海を渡った島でキャンプを楽しんでいます。

北欧諸国は寒冷な気候と痩せた土地のため、小麦で作られる白パンよりも、ライ麦で作られる黒パンが主流。酪農も盛んで、チーズなどの乳製品やソーセージなどの肉製品も豊富。

なので食料は黒パンとチーズ、ソーセージを持って出かけることが多いんだとか。もちろん、コーヒーも忘れずに。

焚き火でチーズを炙って溶かし、黒パンにのせて晩ごはん。ソーセージも焼いてコーヒーを淹れ、自然の中で夜がふけていくのを楽しむ。

まるで子供の頃に憧れた「冒険」のようなカヌー・カヤック キャンプが、北欧では気軽に楽しまれているんです。

街と自然が隣り合わせにあるデンマークの首都コペンハーゲン

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北欧の玄関口とも呼ばれるデンマークの首都コペンハーゲンは、街と海を繋ぐ運河が多く整備されていて、船の往来が多いため、街の至る所に跳ね橋が備えられています。
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街と自然が隣り合わせにあり、コペンハーゲン近郊でカヌー・カヤックを移動手段として気軽に旅に出かけ、キャンプを楽しむことができます。

特に人気なのが、コペンハーゲン郊外にあるバウスベア湖からモーレオ運河を渡って、フーア湖まで自らの手で漕いでキャンプ泊を楽しむプチトリップ。
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レンタルショップもあるので、カヌーやカヤックはレンタルすることもできます。

ショップではライフジャケットや必要であればヘルメットも借りることができます。漕ぎ方やキャンプスポットなどのレクチャーを受けて、カヌー・カヤックキャンプに出発です。

「運河を渡って湖に出る」という、日本ではなかなかできない体験ができ、まるで冒険の旅に出かけたような気持ちを味わえます。
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フーア湖の湖畔には、焚き火スペースやベンチ、ゴミ箱がいくつか設置されていて、キャンプ泊も可能です。

デンマークではこういったキャンプができる環境があちこちで整えられていて、気軽にキャンプに出かけられるんです。

このようなアウトドアを気軽に楽しめるような環境は、所得税52%~68%、消費税25%という高額の税金によって維持されています。

公園など屋外にあるゴミ箱は特に分別せずに捨てても、きちんと処理場で分別され、適切な処理がされます。これも税金で維持されているシステムです。

なのでキャンプで出たゴミは、最寄りのゴミ箱に気軽に捨てられます(家庭ゴミは分別が必要)。
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疲れたら湖畔で景色を眺めながらコーヒー休憩を。

ランチは出かける前に買った食材を焚き火スペースで焼いて調理してもいいですし、サンドイッチを湖の上や湖畔で食べてもいいですよ。
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夕方は湖畔のお気に入りスポットを探して、テントを設営。早めに設営するのも、しばらく湖の上に浮かんでゆっくりと時間を過ごすのも自分次第。

北欧の夏は日が長く、夜22時でも日が出ていることもあります。逆に冬は夕方16時ごろに日が沈んでしまいます。

夏にカヌー・カヤック キャンプに出かけるときは夜更かししすぎないように、でも明るい北欧の夏の夜を楽しみ。秋や冬は日が短いので早い時間に設営を終わらせ、星を眺めながら熱いコーヒーを飲む。

冒険心をくすぐるこのカヌー・カヤック キャンプで、自分だけのお気に入りスタイルを見つけながら、ゆっくり自然を満喫できます。
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夜は焚き火を囲んでビールを飲んだり、歌を歌って踊ってみたりと、各々Hyggeな時間を満喫します。
(Hygge:ヒュッゲ。デンマーク語でお気に入りのモノに囲まれた空間で、大切な人と過ごすリラックスした時間のこと)
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キャンドルとランタンのぼんやりとした灯りで、友人や家族とゆっくり語り合うことも。

キャンプの夜のHyggeな過ごし方は、日本のキャンプと似ているところがあり「自然を満喫してリラックスした時間を過ごすこと」は、国が違っても共有できる文化だと感じます。
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カヌー・カヤックで冒険の旅へ

デンマークは、湖畔や海辺に森が広がっている場所が多く、途中でカヌー・カヤックを止めて森ハイキングへ出かけることも。
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「パンケーキのような国」と呼ばれるほど平らな国デンマーク。アップダウンが少なく崖なども少ないので安全に、気軽に森ハイキングが楽しめます。

「次はあっちの方に行ってみよう」
「あそこの湖畔でコーヒー休憩挟もうよ」

そんな会話をしながら、行きたい場所に行って、ダメなら引き返してまた別のところに向かってみる。お気に入りスポットが近くにあればちょっと寄って、またカヌー・カヤックに戻って次のスポットまで自分の手で漕いで移動。
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慣習法として、自然享受権がされている北欧の国々。季節によっては森でベリーやキノコを取って、キャンプご飯の材料にすることも。ちょっと喉が渇いたから、そこらへんに生えているベリーで水分補給、なんてこともできます。
(自然享受権:その土地の所有者に損害を与えない限り、私有地でも国有地でもキノコやベリー狩り、乗馬やキャンプ、カヌー・カヤックをしてもいい、みんなの自然をみんなで享受できる権利。デンマークのみ、一部制限あり)
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北欧の自然を満喫できるネイチャーツアー

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氷河が大地を削ってできた雄大な自然が広がる北欧諸国。

街の近くでもハイキングコースやベンチ、焚き火スペースやゴミ箱、サイクリングコースやカヌー・カヤックのレンタルショップがあり、気軽に自然を楽しめるような整備が充実しています。

自然享受権も整備されているので、冒険に出かけるようなワクワクするキャンプが楽しめるのも、北欧キャンプの魅力。そんな北欧で気軽にアウトドアを楽しめるよう、デンマークの仲間が手がける旅行代理店「Nordic Outdoor C.Gateway Aps」で、日本人向けに北欧ネイチャーツアーを提供することになりました。

デンマークの運河を渡るカヌー・カヤックキャンプも、北欧ネイチャーツアーのアクティビティのひとつ。普段の観光では見ることのできない、北欧の自然と日常に根付くアウトドア文化を体験し、楽しんでみませんか。

今後コロナが落ち着いたら、ゴールデンウィークや夏休み、シルバーウィーク、冬休みなどの長期休暇で6泊7日程度のネイチャーツアーを企画、実行していく予定です。

Nordic Outdoor C.Gateway Aps 日本語HP:https://c-gateway.net/home/jp/

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みう

キャンプ、登山、ハイキングやスキーが趣味の元エンジニア。週末に車中泊仕様の愛車ジムニーに乗ってあちこち出かけています。

北欧の国デンマークで1年間、現地流アウトドアを現地の学校で学びながら満喫。

Instagram:@miu_jn3tbz
ブログ「デンマーク徒然日記」:https://note.com/miu945

デンマークの仲間と北欧ネイチャーツアーを日本人向けに展開中。北欧の氷河に抱かれた大自然や、そこに根付くアウトドア文化に触れる普通の観光では味わえない旅を提供します。

Nordic Outdoor C.Gateway Aps:https://c-gateway.net/home/jp/
本サイトでは、週1で北欧通信も配信中。

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