バレンタインのおやつに作りたい、チョコレートをつかったお菓子とドリンクを紹介します。
お菓子は「クロワッサン・ショコラダマンド」。フランスのさまざまなタルトやパイに使われ、焼き菓子の基本ともいえるアーモンドのクリーム「クレーム・ダマンド」にチョコレートをあわせ、クロワッサンに挟んで焼きあげます。
本来の「クロワッサン・ダマンド」は、クロワッサンの上にクレーム・ダマンドをのせてオーブンで焼くのですが、今回はアウトドアでも作りやすいようホットサンドクッカーを使います。
ホットサンドクッカーでクロワッサンを焼くことで、生地がぎゅっと詰まり、ザクっとしたパイ生地のような食感に。塩気のあるクロワッサン生地の中に、ナッツとチョコレートの芳醇な香りがつまったリッチな一品です。
クレーム・ダマンドは材料を混ぜるだけでできるクリームですが、材料をそろえるのが大変かもしれません。手軽にできるチョコバナナのホットサンドも紹介していますので、試してみてください。
もうひとつは、ホットチョコレートのドリンク。アウトドアらしく焼きマシュマロをトッピングするほか、なめらかで口当たりよく作るポイントも紹介します。
肌寒い季節にアウトドアで飲むホットチョコレートは格別です。火にかけて溶かすだけで作ることができますので、ぜひ試してみてください。
クロワッサン・ショコラダマンド(4人分)
材料
- 無塩バター 40g (常温においておく)
- グラニュー糖 50g (または上白糖 50g)
- アーモンドプードル 50g
- 卵 1個 (約 50g)
- ビターチョコレート 20g (今回はカカオ分70%のものを使用)
- クロワッサン 4個
作り方
チョコレート入りアーモンドクリーム「クレーム・ダマンド・ショコラ」は、混ぜるだけで比較的かんたんにできるクリームですが、バターを柔らかく戻したり、チョコレートを溶かしたりする手間があります。
このクリームは冷凍保存することができますので、あらかじめ家で作っていけば手間をはぶくことができます。
ただ、みんなで工夫しながら作るのも楽しい時間ですので、他の料理とのかねあいをみてアウトドアで挑戦してみるのもよいでしょう。
- チョコレートを湯煎にかけ溶かしておく。
直火にかけてもよいが、温度を上げすぎるとチョコレートが分離してしまう。ごく弱火にかけ、鍋が温まる程度で火から外して混ぜ、少しずつ溶かすようにする。
家で作るならば電子レンジに30秒ずつ繰り返しかけ、様子を見ながら溶かす。 - バターを1.5cm角に切り鍋に入れ、“へら”でポマード状(マヨネーズよりは固いが滑らかな状態)になるまで混ぜる。
バターが固ければ、鍋をごく弱火にかけ、鍋が温まる程度で火から外して混ぜることを繰り返す。温度を上げすぎて液体状にならないように気をつける。 - 「2.」にグラニュー糖を入れ、“泡だて器”にもちかえ均一になるまで混ぜる。
- アーモンドプードルを「3.」に入れ、均一になるまで混ぜる。
- 卵を別の器で溶き、1/5の量を「4.」に加えて混ぜる。均一になるまで混ざったら、また1/5を加えて混ぜることを繰り返す。
全ての卵を入れ終わったら、マヨネーズくらいの硬さで、泡だて器の筋が残るくらいになるまでしっかりと混ぜる。
卵を混ぜ終わった状態この時点で、チョコレートの入っていないシンプルなクレーム・ダマンドのできあがりです。アーモンドプードルは100gで売っていることが多いため、多めに作って冷凍しておくとよいでしょう。
クレーム・ダマンドを食パンにのせてオーブントースターで焼いて食べるのも、手軽なおやつとしておすすめです。 - 「5.」のクレーム・ダマンドに「1.」のチョコレートを加え、均一になるまで混ぜる。
チョコレートを混ぜ終わった状態 - クロワッサンの横に切れ目を入れて開き、「6.」のクレームダマンドを挟む。
- ホットサンドクッカーにはさみ、片面を中火で2~3分、様子を見ながら焦がさないように焼く。片面が焼けたら裏返し2~3分焼いてできあがり。
チョコバナナのクロワッサン ホットサンド(2人分)
アーモンドプードルやバターを用意したり、温度を調節したりしながらクレーム・ダマンドを作るのは少し大変なので、材料を用意して挟むだけで作れるレシピも紹介します。
シンプル材料ながらも、ザクっと焼かれたクロワッサンと、定番のチョコバナナが熱々のソースとなったバランスが絶妙のホットサンドです。
材料
- クロワッサン 2個
- チョコレート 20~30g(お好みで、写真は30g)
- バナナ 1本
作り方
- バナナを5mmくらいにスライスする。
- クロワッサンの横に切れ目を入れて開き、バナナとチョコレートを挟む。
- ホットサンドクッカーにはさみ、片面を中火で2~3分、様子を見ながら焦がさないように焼く。片面が焼けたら裏返し2~3分焼いてできあがり。
ホットチョコレート 焼きマシュマロトッピング(2人分)
このレシピのポイントは、材料に水とマシュマロを加えること。
水を少し加えることで、すっきりとした味となるほかに、カカオの香りをきわ立たせることができます。
ホットチョコレートを作るコツとして、泡だて器でよく混ぜて空気を含ませると、口当たりがなめらかになり、香りもよくなります。今回は手軽に作れるよう、マシュマロを溶かして加えることで泡立ちをよくしています。
全体的な味わいはすっきりと、カカオの焙煎された香りを強調することで、大人にも飲みやすい仕上がりにしています。
材料
- 牛乳 200ml
- 水 50ml
- ビターチョコレート 50g(今回はカカオ分70%のものを使用)
- グラニュー糖 0~10g(または上白糖。量はお好みで)
- マシュマロ 2個(約15g。ホットチョコレートに混ぜる分)
- マシュマロ 6個(約35g。トッピング分)
※マシュマロは長さが4cmくらいの大きさを想定して、上記の個数にしています。厳密にはかる必要はありませんが、小さいものであれば個数を増やしてみてください。
今回のレシピではココアパウダーを足さずに作るため、カカオ分の多いビターチョコレートを使用しています。
マシュマロにも糖分が含まれていますので、グラニュー糖を足すかどうかはお好みで。足さずに作ると、きりっとした大人の味わいになります。
作り方
- 鍋に牛乳、水、チョコレート、マシュマロ(混ぜる分)、お好みでグラニュー糖をいれ、弱火にかけます。火にかけている間は常に混ぜ、すべてが溶けたら火を止めます。
あまり火にかけすぎると、チョコレートが分離してしまうので気をつけましょう。
- 耐熱のカップに注ぎ、トッピング用のマシュマロを浮かべ、バーナーで軽い焦げ目がつくまであぶります。
バーナーがない場合には焚き火であぶったマシュマロを浮かべましょう。マシュマロはホットチョコレートの熱でも溶けますので、黒く焦げるまで火にかけず、軽く色づく程度にとどめるのがポイントです。
お酒が好きな方はマシュマロをトッピングせずに、ラム酒やブランデーを小さじ1ほど加えるのもおすすめ。ウイスキーを加えるならば癖の少ないバーボンなどが良いと思います。
今回はバレンタインが近いため、アウトドアで作れるチョコレートを使ったお菓子とドリンクを紹介しました。
初めてLANTERNで記事を書かせていただきましたが、新型コロナウイルスの流行によって旅行のできない時期に楽しんでもらえるよう、今後は世界の料理を中心に紹介していこうと思いますので、よろしくお願いいたします。