ライター:森山 敦士
「BIKELORE(バイクロア)」というイベントをご存知でしょうか?自転車レースを中心とした、参加型のレースイベントです。
レースと言っても、トップレーサーがスキルやスピードを競うものから、子供たちや初心者がカジュアルに参加できるレースまで様々なプログラムが組まれており、誰もが気軽に自転車を楽しめる内容となっています。
日本最大級のサイクリングリゾート「プレイアトレ土浦」や、焚火台で有名なMONORAL、自転車メーカー、ウェアブランドまでが協賛、出店しており、注目度の高さがうかがえます。
今回取材した土浦レイクサイドBIKELOREは、自転車観光に力を入れる土浦市の後援により、霞ヶ浦総合公園にて、3月26日(土)、27日(日)の2日間で開催されました。
なんと普段キャンプが禁止されているエリアも、イベント開催時期に限りテント泊が許可されたとのこと。キャンプとの親和性も高いイベントなんです。
さっそく取材してきました!
はじまりは5人の自転車好きから
今年11年目を迎えるBIKELOREは、今でこそ行政や企業から協賛を得られるイベントに成長しましたが、当初は同じ趣味を持った5人から始まった小さなイベントだったそうです。
そんな創設時の貴重なお話を、バイクロア実行委員会で創設メンバーのお一人でもある岡野俊介さんに聞くことができました。
岡野さん
「2010年ごろに、自転車の趣味を通じて出会った実行委員の5人で、いつか自転車イベントをやりたい、と話していたのがきっかけです。そして各方面に交渉を重ねた末、第1回にこぎつけたのは翌年の2011年、場所は埼玉県さいたま市の秋ヶ瀬公園でした」
はじめての開催は、とにかく手探りだったことが伝わってきます。
岡野さん
「最初は日曜のみ1日開催でのスタートでした。とにかく『怪我人を出さない』『ゴミを出さない』ことを第一に運営しました」
こうしてBIKELOREはレースでの安全対策や、清掃活動を徹底し、安全に楽しく、アットホームな雰囲気で、無事にレースを終えることに成功したそうです。
この実績が認められ、のちに2日間開催へとイベントは発展。さらに本来キャンプ不可の会場でもイベント期間中のみテント宿泊の許可も得られるようになりました。
岡野さん
「参加者はリピーターが多く、新しい参加者も入りやすい雰囲気になっているので、ゴミを持ち帰るマナーも自然と広がっているんです」
リピーターとなった参加者が、やがて家族を持ち、ファミリーで参加することも増えたそうです。