自分でコーヒー豆を焙煎するくらいコーヒーが好きなナイスキャンプマンです。
↓焙煎した記事はこちら↓
【手間が楽しい】自分でコーヒー豆を焙煎してみた!キャンプにもピッタリ。
キャンパーならばキャンプで飲むコーヒーが格別なことはご存知だと思います。
しかし、コーヒーは奥が深い。
豆の産地や種類、煎り方・淹れ方・道具の種類など、どこまでも追求し続けられるような奥深さはキャンプにも似ていると感じます。沼な感じも(笑)。
前置きはこの辺にして、今回は「コーヒー」で見つけた面白いものを紹介します。
これはキャンパーのための自販機だ!
面白いものとはズバリ!自動販売機で売られている「ペットボトル入りのコーヒー豆」。
これを見た瞬間、なんてキャンプに最適なんだ!そう思いました。
なぜならば、ミルに入れやすい口のサイズ、蓋付きだから簡単に密閉できて持ち運びに便利、そして自動販売機だから24時間購入することができるということ。
つまり朝早くキャンプに出掛ける時に、「あ!コーヒー豆買うの忘れた!」問題を解決してくれるのです。
この自動販売機を開発したのは、愛知県名古屋市にあるイトウコーヒーさん。
きっとキャンプ好きが考えたに違いないと、真意を確かめるべく突撃取材してきました!
いざ!イトウコーヒーさんへ
お話を聞いたのは豆の選定、仕入れから焙煎までを行う工場長の伊藤さん(左)と営業部の比江嶋さん(右)。
このどちらかが、きっとキャンパーに違いありません。
イトウコーヒーは昭和26年に創業。戦後まもなくコーヒーの卸売業をスタートし、約70年ものあいだ名古屋を中心に東海3県へコーヒーの卸売などと、2007年にスタートした直営の喫茶店「コーヒー遇暖(グータン)」も安城、知立、豊田の3店舗に拡大して展開しているとのことです。
こんな斬新なことを思いつくから、もっと新進気鋭のコーヒーショップかと思ったら、めちゃくちゃ老舗でした。
それにしても、なぜ自販機でペットボトルのコーヒー豆を販売したのか気になります。やっぱりキャンパーの仕業でしょうか。
きっかけはお客さんのニーズ、そして世の中の現状
この自販機を作ったきっかけは、お店の来るお客さんからの一言だったと比江嶋さんは話します。
「営業時間中になかなかお店に買いにこれないの」
そう聞いたお店のスタッフがひらめいたのが自動販売機。
自動販売機なら、24時間いつでも買うことができるし、非接触で購入することは今の世の中で求められていること。
迷っている暇はありませんでした。
早速お店に自販機を設置しようと、袋タイプのコーヒー豆が入る自販機を探したそうですが、サイズが大きすぎて歩道にはみ出てしまうことが判明。
いろいろ調べた結果、ペットボトルの自販機ならば設置できることが分かり、結果的にペットボトルでコーヒー豆を販売することにしたそうです。
焙煎したてのコーヒー豆を、手作業で一つひとつ丁寧にペットボトルへ入れて、シールを貼り自販機へ。古い豆を販売しないように定期的にチェックをし、いつでもおいしいコーヒーが飲めるようにと品質管理も徹底。
購入したお客さんからは、「ミルに入れやすいし蓋もできて便利」と、喜びの声もいただけたそうです。
利用する人の意見に耳を傾け、それを実現する。なんてすばらしい取り組みでしょう。
もう少しイトウコーヒーさんのことが知りたくなりました。
イトウコーヒーの豆へのこだわり
豆の産地は、基本的に標高の高いところをベースにしています。標高が高いところの豆のほうが、寒暖差があって旨味がぎゅっと豆に詰まっているからです。ただ産地だけで判断はしていません。最終的には味をちゃんと確認して決めていますと伊藤さん。
コーヒー豆は、各国でグレード分けがあって、標高でグレード分けされてたり、豆の大きさでグレード分けしていたりと、国によって基準が違います。だからこそ、カッピング(味見)をして確かめ、おいしいと思ったものだけを買い付けしているそうです。
看板商品「カラコール」
中南米で「カラコール(でんでん虫)」と呼ばれるコーヒー豆“ピーベリー”を使ったコーヒーが、イトウコーヒーの看板商品。
ピーベリーは、コーヒーの木1本から3%しかとれないとても貴重な豆です。その形は、通常のコーヒー豆と違いラグビーボールのように丸いのが特徴です。
ピーベリーは「味や香りが優れている豆」と多くの鑑定士が高く評価されており、産地も標高の高いコロンビアのナリーニョ地方から仕入れるこだわりよう。希少性が高いにも関わらず価格は200gで864円(税込)と良心的です。
ピーベリーとは・・・
コーヒーの実には、通常2つの子房があり、それぞれの子房に各1個の種子が向かい合って入っています。この種子の一つが稀に未発達になる場合があり、一つだけ残った種子が通常よりも大きく成長したものをピーベリーと呼びます。
※引用:イトウコーヒー
イトウコーヒーの焙煎へのこだわり
豆の焙煎は、直火式の焙煎機を採用。直火式は温度調節が難しい反面、豆が直接火に触れることで、コクがあっておいしさが増すそうです。手間はかかりますが、おいしさのために直火式を採用しているんだとか。
直火式とは・・・
通常焙煎機はドラムの中に豆を入れて回転させながら下から火をあぶって焙煎するが、直火式はドラムに細かい穴が空いており、豆に直接火が当たることから直火式という。
ブレンドコーヒーの場合は、生豆の状態でブレンドせずに、それぞれの豆を個別に最適な焙煎度合いに仕上げ、あとで混ぜるアフターミックスという手法を使っています。
非常に手間が掛かることですが、それぞれの豆が一番おいしい状態で混ざり合うことで、さらにおいしく仕上がるからと、伊藤さんが手間を惜しむことはありません。
スペシャリティーコーヒーの場合は、直火式よりも半熱風式を採用し直接火を当てずに、浅煎りにすることで香りが強くでておいしいコーヒーに仕上がるんだとか。
手間をかけてでも一種類ごとにきちんと焙煎をしているからこそ、70年も続く人気のコーヒーロースターになるわけですね。
では最後に、キャンプに合うコーヒーを教えてください!
イトウコーヒーのキャンプにピッタリなコーヒー豆は?
苦みやコクのあるものが好きで酸味はないほうがいい!そんな私の意見をキャンパー代表だと思ってキャンパーに合うコーヒーを教えてください!
伊藤さんのおすすめは、焙煎度合いがフルシティ(左)のブレンドコーヒー。
スペシャリティーコーヒーは、バリアラビカ神山(右)がおすすめ。
愛知県まで買いに行けないから変えないという方には、オンラインショップがありますよ。ペットボトルの豆も購入できますので是非のぞいてみてください。
伊藤さん、比江嶋さんありがとうございました!
突然の取材を快く受けていただきありがとうございました。
最後に、お二人に「キャンパーですか?」と質問すると、
どちらも笑顔で首を横に振りました。
途中からうすうす感づいてはいましたが、自販機でペットボトルに入れたコーヒー豆を販売するアイデアはキャンパーの仕業ではありませんでした。
それでも、工場長の伊藤さんはお子さんが小さかった頃はキャンプによく行っていたらしく、比江嶋さんはキャンプはしないけど釣りがお好きということで、強引ですけどアウトドア好きでめでたしめでたし。
次回はキャンプでコーヒー焙煎のやり方に挑戦
イトウコーヒーさんのコーヒーに対する素敵な思いに触れて、ますますコーヒーが好きになりました。
せっかく取材させていただいたので、今後は一緒にコーヒーの楽しさをキャンプの楽しさと一緒に伝えて行けたらと勝手に思っています。
ということで、伊藤さん、比江嶋さん、今度はキャンプでコーヒー焙煎するために、適したやり方、豆の選び方を教えてください!
そして一緒に“キャンプでコーヒー焙煎の楽しさ”を普及していきましょう!
それでは次回「キャンプでコーヒー焙煎のやり方」を実際に試してみたいと思います。
それではナイスキャンパー!!!(次回へ続く)
イトウコーヒー 詳細
イトウコーヒー商会本店
所在地:愛知県名古屋市東区泉1-7-25 MAP
TEL:052-962-3541(代表)
営業時間:10:00~19:00
定休日:毎週土・日曜日(第3土曜日は営業/10時から17時まで)
HP:https://ito-coffee.com/
リニモdeグルメフェスティバル出店中止のお知らせ
4月29日(木)30日(金)にイオンモール長久手店の目の前にあるリニモテラスで開催される「リニモdeグルメフェスティバル」に、キャンプ情報メディアLANTERNと名古屋の老舗コーヒーロースター“イトウコーヒー”がコラボした「キャンプでコーヒー焙煎」のワークショップを行う予定でしたが、新型コロナウイルスが感染拡大していることを受け、中止とさせていただきます。
楽しみにしていただいたみなさん、誠に申し訳ございません。
次回開催時はLANTERNのtwitterにて告知させていただきます。
イベント詳細
イベント名:リニモdeグルメフェスティバル
開催日時:4月29日(木)30日(金) 12時~17時(両日)
開催地:愛知県長久手市勝入塚120 MAP
内容:ステージイベント、キッチンカー、飲食店舗出店、地域の物産展、テント展示、体験ワークショップ