寒冷な気候の下で雄大な自然が広がる北欧では、都市と自然の距離が近く日常にアウトドア文化が根付いています。
そんな北欧の国々では「みんなの自然はみんなで楽しみ、みんなで守る」という自然享受権があります。私有地でも国有地でもキャンプやカヌー・カヤック、乗馬などのアウトドアアクティビティや、キノコ狩りやベリー摘みが楽しめます。
自然享受権についての詳細についてはこちらで詳しく書いています↓↓
【北欧アウトドア事情】みんなの自然をみんなで守って楽しむ「自然享受権」について
ムール貝や牡蠣などを獲る潮干狩りも楽しまれており、季節によって様々な北欧の自然の恵を頂くことができます。今回は、北欧デンマークで楽しめる潮干狩りキャンプについて紹介します。
北欧デンマークと牡蠣、ムール貝の関係
石器時代から食べられていた牡蠣
日本人に馴染み深い牡蠣。北欧の人々も石器時代より牡蠣を食べ、その美味しさと豊富な栄養を享受してきました。そんな日本でも北欧でも親しまれている牡蠣は、デンマークのユトランド半島の南部に多く自生しています。
特にリムフィヨルド(Lomfjord)やファノ島(Fanø)、レム島(Rømø)は牡蠣のホットスポットとして注目されており、2019年からは牡蠣フェスティバルが開催されるほど。
牡蠣が絨毯のように!
遠浅の海が広がる北欧デンマークでは海岸から離れても膝下ぐらいの水深しかないところが多く、長靴やウェットスーツを装備して牡蠣を探しに行きます(もちろん、安全には充分注意して)。
目を凝らしながらよくよく観察してみると、砂に半分埋まった牡蠣を見つけられます。ひとつ見つけると辺りにはあたりには牡蠣の群生があるので、もうひとつ、ふたつと見つけられます。場所によっては砂浜に大量の牡蠣が露出しており、まるで牡蠣の絨毯のようになっていることも。
増えすぎた真牡蠣。政府も「たくさん食べて」
最近では外来種である真牡蠣が大量発生し、ムール貝や海鳥などの生態系を脅かしているので、デンマーク政府は積極的に採取して美味しく食べることを推奨しています。デンマーク人だけでは食べきれなかったり、魚介が苦手の人も多いので、フランスや中国へ牡蠣狩りツアーを勧めるほど。
「つまり、真牡蠣を獲って食べることは楽しくて美味しいってだけじゃなくて、環境に良いんだよ。若い人はなかなかしないけど、デンマーク人も一部の人は生牡蠣を食べるんだ。レモンをかけて食べるのが最高。」
デンマークで牡蠣狩りを教えてくれた知人は笑顔で白ワインとレモンを準備し、生牡蠣を堪能していました。意外なところで日本との共通点が発見でき、醤油で食べるのも美味しいよと勧めながら一緒に白ワインで乾杯。
生で牡蠣を食べるときは、冬がノロウイルスの危険が少なくてお勧めなんだそうです(それでも当たる可能性があるので生食はこれを踏まえた増えでの自己責任で)。
デンマーク流牡蠣の食べ方
出典:VisitDenmark
デンマークでの一般的な食べ方は、火を通してレモンや香辛料を添えて食べる方法。牡蠣狩りの後に焚き火を起こして牡蠣を焼き、メインのキャンプ料理する潮干狩りキャンプも人気です。
旬は春!ムール貝
ムール貝の旬は4、5月。南ユトランド半島だけでなく、フュン島近辺でもビーチの浅瀬でよく獲れます。
砂の中に隠れているのもあれば、海藻の根元や岩の裏にひっついているものもあるので注意深く観察して触って確かめながらムール貝狩りを楽しみます。
4、5月は春といえど、まだまだ寒い北欧デンマーク。冷たい風を浴びて、冷たい海水に手を入れてワイワイ騒ぎながら潮干狩りを楽しみます。最初は寒くても段々体が温まってきて、夢中になってくると聞こえてくる声は「寒い」「冷たい」ではなく「あったよ!」という嬉しいもの。
家族と友人で食べられる分を獲って、いそいそと帰宅します。もちろん、そのままキャンプ場に行くことも。
アウトドア好きの友人は、毎年ムール貝のシーズンになるとカヤックを海に浮かべ、舟を漕ぎながら途中途中でムール貝を獲り、その後キャンプ場で美味しく頂くそう。
人それぞれに、自由で違ったキャンプスタイルを楽しめる、北欧の国々。デンマークでは、手軽に潮干狩りをキャンプの要素に取り入れることができます。
北欧の自然を満喫できるネイチャーツアー
氷河が削った大地に広がる大自然と、日常に根付くアウトドア文化が楽しめる北欧の国々。自然享受権が整備されているため、自由度の高いキャンプが気軽に楽しめます。
デンマークに拠点を置くC. Gateway Apsは北欧の自然を気軽に満喫できるネイチャーツアーを提供する旅行代理店。普通の観光では見ることのできない、北欧の自然と日常に根付くアウトドア文化を体験し、楽しんでもらいたくて日本人向けのツアーも企画中しています。
北欧デンマークで牡蠣やムール貝を狩り、自然の恵みを自然の中で頂く潮干狩りキャンプも北欧ネイチャーツアーの商品の一つです。
今後、新型コロナによるパンデミックが落ち着いて、海外旅行に行けるようになったら、ゴールデンウィークや夏休み、シルバーウィーク、冬休みなどの長期休暇で6泊7日程度のネイチャーツアーを企画、実行していく予定です。
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