キャンプでコーヒー焙煎してみない?コーヒー焙煎に必要なモノ、手順まで教えます。すぐできるセットも紹介!

公開日:2021 / 07 / 08
最終更新日:2021 / 07 / 15

こんにちはナイスキャンプマンです。

キャンプで飲むコーヒーは最高ですよね。

そのコーヒー豆を自分で焙煎したらどうでしょうか?

そりゃもっとうまくなるに決まっています。

今回は、コーヒーを自分で焙煎してしまおうというお話です。

なぜコーヒー焙煎をすすめるのか?

コーヒー焙煎をしたあとの達成感、面白さ、美味しさへの驚き。

この感動体験をぜひ知って欲しい。

これが私がコーヒー焙煎をすすめる理由です。

だけど

「自分でコーヒー焙煎なんてできるの?」

「道具はどんなものを用意すれば良いの?」

「生豆はどこで買えるの?」

私もそうでした。

ネットで調べれば必要なことは出てきますが、一番わからないのは、生豆の選び方です。

しかもキャンプにピッタリの生豆。

失敗はしたくない。。。

大丈夫です。

この記事は、そこまでをしっかり解決します。

難しいことなんて何一つありません

シンプルに1つひとつを解決していきましょう。


コーヒーの専門家でイトウ珈琲商会の工場長でもある伊藤さん(J.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター1級)と共に導きます。

まずはコーヒー焙煎で用意するもの


・熱源(カセットガスコンロ、炭)
・焚き火台 or バーベキューコンロ(炭で使用)
・焙煎器(取っ手と蓋付きの鉄製ザル)
・生豆
・ザル
・軍手
・うちわ

たったこれだけです。

これだけ用意すればコーヒー焙煎ができます。

熱源については、キャンプシーンを想定し、カセットガスコンロと炭の2種類を使用し焙煎を行います。

ここまではそんなに難しくないですよね。


ちなみに焙煎器は、ユニフレームの焚き火ロースターを使用します。


持ち手を折り畳んでコンパクトに持ち運びできます。

豆選びで迷わないで!この2種類から好きなほうを選ぶべし

次に、コーヒーの生豆。ここが一番わかりません。

私もそうでしたが、コーヒーの生豆って自分でコーヒー焙煎するまで見たことがありませんでした。

こんな形と色をしています。

石みたいに固くて、ニオイもコーヒーのようないい香りではなく、青臭いようなニオイです。

コーヒーショップやネットでも購入することはできますが、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからず、コーヒー焙煎してみたいと思ってもここで諦めてしまう人が多いのではないでしょうか。

シンプルに考えましょう。

「初めての人でも焙煎しやすいもの」
「焙煎度合いに関わらず美味しく飲めるもの」

この2点を踏まえ、専門家の伊藤さんに生豆を選んでもらいます。

1つ目 エメラルドマウンテン


1つはコロンビアが誇るコーヒー豆エメラルドマウンテン。
エメラルドマウンテンを選んだ理由は、味の安定感と焙煎のしやすさ。浅煎りでも深煎りでもおいしく飲めるという点から選ばれました。

2つ目 マンデリン


もう1つは、味の個性引き立つインドネシアのマンデリン。キャンプのワイルドさを引き立てるガツンと来る味がキャンプシーンにピッタリと選ばれました。

この2種類の生豆を使って焙煎します。

焙煎の前に準備すること

準備1 欠点豆の選別


生豆の中には欠点豆というものが少なからず入っています。

欠点豆は、虫食いや未成熟のもの、割れているものなどで、それらが入っていると味が落ちるので最初に取り除きます。

マンデリンは、豆の生産工程で割れや変形が起こり欠点豆かどうかの判断がちょっと難しいです。
参考までに、「問題なし」「趣味で楽しむ程度なら問題なし」「取り除くべき」の3つを画像で紹介します。

■問題なし

■趣味で楽しむなら問題なし

※豆が白すぎると取り除くこともあります。

■取り除くべき

カビ、虫食いなどがはっきりわかるもの。

ちなみに、生豆は洗ったほうがいい?洗わなくてもいい?という質問には、伊藤さん曰く基本的には洗わなくても大丈夫ということでした。

準備2 焙煎できる適量を計る


生豆を選別したらいよいよ焙煎スタートですが、大事なのは1度に焙煎する豆の量。

一度にたくさん焙煎できたほうが効率的ですが、豆同士が重なり合うと均一に火が入らず、ムラができたりして上手に焙煎できないそうです。

今回使用するユニフレームのコーヒーロースターは、サイズ的に1回で100gが限度ということでした。※メーカー推奨は80gで100gは伊藤さんの見解です。


焙煎器に100gの生豆を入れて生豆の準備は完了です。

まずは炭火でコーヒー焙煎

炭火でのコーヒー焙煎は、安定した火力が不可欠です。

そのため今回使用する炭は、岩手県木炭協会の岩手切炭を使用します。

「火付きの良さ」「火持ちの良さ」「火力の安定感」この3つが揃う岩手切炭は炭火焙煎にピッタリです。

深煎りコーヒーを目指して、いざ!


生豆と熱源の準備ができたらいよいよ焙煎を開始します。

焙煎の基本となるのは、豆を動かし続けること。

豆が止まってしまうと、焦げやムラに繋がりますので、焙煎器をずっと左右や前後に動かし、焙煎器内で豆が止まることがないようにします。

むしろ、これができていれば焙煎を失敗することはないと言えるほど大事なことです。

持ち手が熱くなるので皮手袋か軍手は必須です。

焙煎時間は、浅く煎るのか深く煎るのかによって時間の違いはありますが、今回目指すところは深煎りです。

伊藤さん曰く、深煎りならスタートから20分以内が完成の目安だそうです。

焙煎ステップ1 生豆の水分を飛ばす(目安時間5分)


まずは、コーヒー豆の水分を飛ばすために、遠火であぶります。
この時の熱源との距離は20cm程度。


この状態で焙煎器を動かし続けていると、徐々に生豆の色が変化していきます。

石のような色をしたコーヒーの生豆が、だんだんときつね色に変化し膨らんできます。

焙煎ステップ2 5分経ったら熱源に近づける(目安時間7分)


きつね色に変化したら熱源との距離を10cm程度まで近づけ、さらに焙煎を続けます。

時々、蓋を開けて豆の状態を観察しながら、焦がさないように焙煎器を振り続けます。

焙煎ステップ3 1ハゼが起こる(目安時間5分)


コーヒー豆の色がコーヒー豆らしくなってくると、パチパチと音がしてきます。
これを1ハゼと呼びます。1ハゼが起こってから終わるまでの状態を、浅煎りと言います。

焙煎ステップ4 2ハゼまでは熱源との距離感が大事(目安時間2分)


1ハゼが起こると、コーヒー豆から煙りが出てきます。
ここからは豆の水分がほとんどなくなるため焦げやすくなります。

今まで以上に熱源との距離に注意を払います。

焙煎ステップ5 深煎りの合図2ハゼ


熱源との距離を適度に調整しながら、2分程で深煎りの目安となる2ハゼが起こります。
2ハゼは、1ハゼと違い、ピチピチピチと軽い音がしてきます。

このピチピチ音が深煎りの合図です。
蓋を開けて状態を確認しながら好みの焙煎具合で完了です。

ちなみに、これ以降も焙煎を続けると豆が油をまとい超深煎りになります。

焙煎ステップ6 手早くざるにあけて焙煎を止める


好みの焙煎具合になったら、手早くざるにあけて、うちわで仰ぐなどして粗熱を取ります。
というもの、粗熱がある状態で放置すると焙煎がどんどん進んでしまい思った焙煎度合いを出せないからです。

ついに完成!自分で焙煎したコーヒー豆


できました!炭火焙煎の完成です!
あの石のように見えたコーヒー豆が、見たことあるコーヒー豆に生まれ変わりました!
何とも言えない感動があります。そして腕が疲れましたが、それも心地いい疲労感です。

続いてカセットガスコンロでコーヒー焙煎を行います


ガス火の場合も準備工程は同じです。
欠点豆をはじき、適量を焙煎器にセットして中火で焙煎スタートです。


焙煎開始からの工程は炭火と変わらないため、割愛させていただきます。

カセットガスコンロのコーヒー焙煎完了!4種類を飲み比べ

2種類の豆を炭火とガス火で焙煎する工程が終了しました。


左の列がマンデリン。右の列がエメラルドマウンテン。すべて深煎りですから、見た目には大きな違いはありません。


豆を挽く時に広がるいい香り。


豆を挽きドリップの準備です。


焙煎してすぐの豆は良く膨らみます。この光景がおいしいコーヒーへの入り口です。


並ぶコーヒーサーバー。この光景もたまりません。

炭火とガス火を飲み比べて味の差は?


ガス火に比べると炭火は燻されたような香りがハッキリと感じられます。

特に、マンデリンのほうがその香りが強く出て、力強く濃い苦味と深味が口の中に広がります。

一方で、エメラルドマウンテンはガス火、炭火の大きな違いはなく、味のブレの少なさを実感しました。

安定感のエメラルドマウンテン。

個性のマンデリン。

飲み比べると違いが良くわかって楽しいですね。
どちらも焙煎したて、淹れたてで美味しいのに変わりありません。あとは飲む人の好み。

注意点は2つ。熱源の選び方とチャフ

【熱源】お互いの長所と短所がある

炭火とガス火で感じた大きな違いは、準備の手間と風の影響でした。

「炭火」は火熾しの準備や片付けは手間ですが、熱源の範囲が広く(調整もできるので)風の影響を受けにくい。
結果、どんな状況でも安定して焙煎することができるなと思います。

一方「ガス火」の場合は、準備や片付けは簡単だが熱源の範囲が小さく炭火のように熱源の範囲を広げることができないため、風の影響を受けやすい。風よけがあるような状況が必要だと感じました。

もちろん、風防を用意したり、風の影響を受けない環境であれば最も手軽な方法です。

【チャフ】お家で焙煎する時はチャフの飛散に注意


コーヒー焙煎をする過程で必ず出るのがコーヒー豆のカス。チャフと呼ばる豆の皮などです。

屋外であれば、気にすることはありませんが、コーヒー焙煎をする過程では必ず出るものなので、屋内ではチャフが飛散するということを想定しておく必要があります。

コーヒー焙煎をするためにキャンプに行く

いかがでしたでしょうか?

用意するもの、焙煎の手順など思ったより簡単でしたよね。

コーヒーもキャンプと同様こだわり出せばキリがなく奥の深い趣味ですが、まずは難しいことは考えずチャレンジしてみましょう。

自分で焙煎したコーヒー豆を挽いて飲む。

残った豆は自宅に持ち帰り、キャンプの思い出として飲む。

いつの間にか、コーヒー焙煎をするためにキャンプに行く。

そんな日常生活の延長線上にあるものでキャンプを楽しむのも、ありなのではないでしょうか。

LANTERNとイトウコーヒーが厳選した生豆を限定で販売します!

記事内で紹介したイトウコーヒーの伊藤さんがキャンプにピッタリと選んだ、エメラルドマウンテンとマンデリンの生豆を数量限定で販売します。

コーヒー焙煎が初めての人もできるように、準備するものや手順をまとめた、キャンプDEコーヒー焙煎ガイドも同封します。

【限定20袋】コロンビアエメラルドマウンテン 100g 756円(税込)



芳醇な香りと酸味、甘みを味わえるコーヒー。エメラルドマウンテンの名を許されるコーヒーはコロンビアコーヒー全体のうち極めてわずかで、大変貴重なコーヒーです。

【限定20袋】インドネシアマンデリンG1 150g 648円(税込)



苦味の中にも甘みを感じられ、シナモンなどのスパイスや柑橘系のエキゾチックな香味が特徴です。

また、焙煎器とこの2つの生豆をセットにした「キャンプでコーヒー焙煎セット」も販売します。

【限定10セット】キャンプDEコーヒー焙煎セット 3,960円(税込)


Three Snow ステンレス炒り網 16cm、エメラルドマウンテン 100g、マンデリンG1 150gをセットにした、到着後すぐにコーヒー焙煎ができるセットです。

どれも数量限定なので、購入はお急ぎください!
※商品の発送には1週間ほどお時間をいただきます。

↓購入はLANTERNのショッピングサイトへ↓

こちら

取材協力:イトウコーヒー商会本店


所在地:愛知県名古屋市東区泉1-7-25 MAP
TEL:052-962-3541(代表)
営業時間:10:00~19:00
定休日:毎週土・日曜日(第3土曜日は営業/10時から17時まで)
HP:https://ito-coffee.com/

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ナイスキャンプマン

消しゴムはんこキャンパーPIRIHANKOの作品から飛び出したキャンプを愛する妖精。

2018年4月に青川峡キャンピングパークで発見され楽しいキャンプを未来へツナグために、キャンプ場やイベントに出没してナイスキャンパーを育成中。
ZIP-FMハイモニ!の月曜8時30分 @zipfm77.8 @highmorning_zip でキャンプコーナー担当

ナイスキャンプマンって何者?
twitter:@nicecampman
instagram:@nicecampman

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