キャンプする時の楽しみとして人気が高まる焚き火。
自然の中で揺らめく炎を眺める時間はキャンプの醍醐味の一つです。
しかし、その一方で焚き火台を使わずに直火で焚き火ができるキャンプ場は減少傾向にあるのをご存じでしょうか。
直火を禁止にする主な理由をいくつかのキャンプ場に聞いたところ、「キャンプ場のルールを守ってくれないお客さんが多いから」が一番多い回答でした。
では、直火のルールやマナーについて確認しましょう!
焚き火、直火について理解しておきたい6つのこと
1.最も大事なことはルールを順守すること
直火であっても焚き火台を使用する場合であっても、焚き火をする上で一番注意すべき点は「キャンプ場のルールに従って安全に行う」という点です。
各キャンプ場で定められた方針や場所に従って行いましょう。
2.焚き火をするべき場所
キャンプ場以外の場所で焚き火を行う行為は基本的にNGです。
山や河原は国立公園や国定公園などのいわゆる自然公園であったり、誰かが所有していたりします。
そういった場所で何の許可もなく勝手に焚き火や野焼きをすることは自然公園法や廃棄物処理法で罰せられる可能性があります。
事前に消防署に「火災とまぎらわしい煙または火災を発するおそれのある行為届」を提出したとしても、それは「焚き火をしていい許可」にはなりません。
焚き火を行うのは、キャンプ場など決められた場所でのみと心得ましょう。
3.直火する時にやってはいけない行為
ここで紹介する事例は、実際にキャンプ場であったマナーの悪い事例です。
・指定された場所以外で直火する
・水源や立木の近くで直火する
・ゴミなど薪以外のものを燃やす
・炭や灰を完全に消さずに帰る
・炭を土に埋めたり茂みに捨てていく
指定場所以外で直火をすると芝生が傷みますし、自然や景観を損ないます。
根がダメージを受けて木が腐ってしまうこともあります。
直火は芝生や地面に与えるダメージが大きく、傷んだ地面が元の状態に回復するまでには1年ほどの長い時間がかかってしまうと言われています。
ゴミを燃やすと有害物質が発生したり火の粉が舞い上がりやすくなり、テントや服に穴をあけてしまう可能性があります。
その場の環境への影響や次のユーザーへの配慮を忘れないようにしましょう。
4.山火事の原因の3割は焚き火が原因
林野庁のHPによれば、平成27年から令和元年までの日本国内で起こった山火事の原因の第一位は焚き火で、平均373件も起こっており全体の30.2%を占めています。
山火事は一度広がると完全に鎮火するのが困難ですし、賠償責任が発生する場合があります。
ちょっとした不注意が悲惨な結果を招かないよう注意しましょう。
5.片付けを意識しながら焚き火をする
直火は灰や炭が直接地面に残るため片付けが最も肝心です。
焚き火をしている時点で片付け終了までを逆算しておき、全て燃やしきれるように時間配分する必要があります。
全て燃え尽きて灰だけになって消えているように見えても200~400℃ぐらいの高温になっています。
炭や灰を消さずにおくと次に使う方が火傷する可能性もありますし、炭は自然に還らないので地面に埋めたりなどの行為は絶対に厳禁です。
6.燃え残った炭はどう片づければよいのか
片付けする際の大前提として、炭は全て持ち帰って次の人が気持ちよく使えるように原状回復することがマナーです。
しかし片付けする時間になってもまだ炭が燃えている場合はどうしたらよいのでしょうか?
そんな時にあると便利なツールが火消し壺です。
燃え残った炭を処理するには、火消し壺を使用するのが最も安全かつ確実です。
これを使えば炭をしっかり消化できて、持ち帰ってまた次回再利用できます。
なお、炭を入れておくと火消し壺が熱を持って危ないので子供が触らないように注意しましょう。
↓こちらもオススメ↓
ムラコのミニ鉄板が付録!「焚き火道具の本」を読んで焚き火ギアと焚き火のマナーをまとめてチェック
まとめ
焚き火の揺らめく炎を見てるとなぜかリラックスできます。
ですが、自然や他人を傷つけたり迷惑をかけるような焚き火をすれば、それはリラックスどころかただの迷惑行為となってしまいます。
近年では「焚き逃げ」という言葉が生まれるほど、許可もなく勝手に焚き火をして片づけていかないという行為が社会問題化しています。
このままマナーが悪い人が増えれば焚き火する事自体が規制されていくかもしれません。
火は日常生活に欠かせないものですし、子供に適切な火の扱い方を伝えるためにも焚き火は効果的なツールです。
これから先も焚き火ができる環境を保つ為には、一人一人が正しい知識を知って正しい方法で行い、さらにそれを仲間や子供と共有する事が大切なのではないでしょうか。
キャンプ場のスタッフに方法を聞いたり、焚き火についての本を参考にした上で自然や周囲の人に配慮して安全に直火を楽しみましょう!