一見、グランピングの宿泊施設を思わせるドームテント。ですが、実はこれダンボールでできた組立式のテントです。包装容器のリーディングカンパニーである東洋製罐(とうようせいかん)グループが提供する「DAN DAN DOME(ダンダンドーム)」という新製品です。
東洋製罐グループは、時代によって変化する様々な課題に向き合うことでイノベーションを起こし、より豊かな社会の実現を目指すプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」を展開していて、DAN DAN DOME はその一環。
開発は、東洋製罐グループとともに村上祐資氏が担当。村上氏は、極地や被災地を訪問している「極地建築家」で、極地でプライベート空間を確保できる組立式テントを手掛けています。
多様な活用シーン
グランピングのドームテントのように見える「DAN DAN DOME」、キャンプ場等に設置すれば、ちょっとした秘密基地として子どもが喜びそうです。
素材がダンボールなので、ペイントしたりシールを張ったり、自由に装飾することも可能。他にもフェスやアウトドアでの仮設テントとしても使うことができます。
また、極地での共有スペースに活用したり、災害時の避難所としての活用も想定されています。
3モデルがラインナップされていて、屋外での使用を想定した「STANDARD」、体育館など屋内での使用を想定した「LITE」、STANDARD をベースにしたホワイトモデルの「ART」です。
ART は、インナールーフで内外とも表面に突起がほぼなくなるのが特徴となっています。ドーム内部でプロジェクターの投影が可能で、プロモーション活動やプラネタリウムなどでの活用が想定されています。
ダンボール製でも耐久性は抜群
ダンボールテントというと、心配なのが耐久性、特に耐水性です。DAN DAN DOMEはその点がしっかり考えられていて、東洋製罐グループ独自のラミネート技術を用いて高い耐水性を実現しています。
耐水性のテストは梅雨時期など各シーズンを想定して行っていて、ダンボールでも雨に負けない仕上がりになっています。
組み立てはガイドに従って直感的に
組み立ては、ネジや釘は一切必要なく、ガイドに従ってパーツをドッキングさせて組み立てます。廃棄もパーツを外して解体するだけ。解体後はダンボールなので、資源ごみ・一般ごみとして出すことができます。
ちなみに、ダンボール製のテントですが、STANDARD タイプは丁寧に解体すれば再度組み立てて使用することもできます。
2021年秋頃、発売開始!
設営は、幅3,600mm×奥行3,600mm×高さ3,085mmの数名でゆっくりできるサイズのドームテントなので、大人4人ほどで1時間半~3時間ほどかかるそう。
現時点(8月16日時点)では検討中ですが、卸売価格で15万円~20万円ほどを想定していて、販売はECサイトを予定。オプションパーツとして、窓枠、ベッド、テーブルなどを開発中で、1/2サイズの子ども用、1/8サイズのペット用への展開も検討しているとのこと。
キャンプ場やフェス、被災地から観光地まで様々なシーンでの活用を見込んだ“ダンボールアーキテクチャー”として、2021年秋頃の発売を予定しています。
グランピングのドームテントのようでありながら、子どもの秘密基地や自由にペイントして楽しむことができる「DAN DAN DOME(ダンダンドーム)」。詳細は、下記公式WEBサイトで。
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