スノーピークのキャンプ初心者向け「エントリーモデル」テントと言えば、【Amenity Dome Series(アメニティドームシリーズ)】。
ウェブサイトには、
初めてキャンプする人に、最高の幸せを。その願いが生んだスノーピークの超ベストセラー。必ず満足できるテントです。
(抜粋)
と、紹介されてます。
編集部は実際に使用てみて、アメニティドームの魅力を3つ、残念な点を2つ挙げてみました。
基礎知識:S・M・Lの3サイズ
価格は、
- アメニティドームS 27,600円(税別)
- アメニティドームM 32,800円(税別)
- アメニティドームL 44,800円(税別)
あらゆるキャンプシーンを想像し、風のダメージを抑える為、背を低くし丸みのあるデザインで、耐久性を高くする設計をしています。
各サイズとも生地の耐水圧は「1,800mmミニマム」。(※「ミニマム」はスノーピーク独自の表記。平均値ではなく、どこを計測しても最低1,800mmを保証するという意味です。)3サイズでの違いは、フレームの太さです。
実際に体感した3つの魅力
【おすすめポイント1】 初心者でも大丈夫!設営が簡単
テント本体のフレーム数は、3サイズともすべて同じ。本体フレーム×3本、前室フレーム×1本(計4本)です。フレームは色付けされ、同じ色のテント本体のスリーブを通し、同じ色のコーナーテープの先のピンに差し込みます。初心者でも見ればわかる作りになっています。
【おすすめポイント2】 2WAYテント
初心者向けドーム型テントには珍しく、テント内への導線を2WAY確保しています。
昼間はフロントパネルを跳ね上げ(巻き上げ)、正面から導線を使い、夜はフロントパネルを閉じプライベートを確保します。夜間のトイレなどでテント外に出る時はサイドパネルを使用する。他にも、フロントパネルとサイドパネルを開けることで風通しをよくするなど、使い勝手の良いポイントです。
※フロントパネルを立ち上げるポールは別売です。
【おすすめポイント3】 意外に広い前室
※前室の大きさはサイズによって違います。
フロントパネルを跳ね上げ、リビングスペースを作ることや、
フロントパネルを閉じ、ラゲッジスペースにすることで、雨や朝露に濡らしたくない荷物やキャンプ道具をテント内に置くことができます。
気になる点と言えば・・・
大人が直立できない高さ
※左:アメニティドームL、右:トルテュPro.
アメニティドームLの高さは、165cm。トルテュPro.の高さは、205cmと40cm違います。高さが低い分、設営のしやすさや風を受け流すことなどのメリットがあります。ただし、テント内ではかがんで作業することになり、腰に負担が掛かる点が残念。子どもの着替えなど、手伝いが必要なファミリーにとっては注意が必要な点です。
人気テントの宿命
写真は2016年夏のもの。手前も奥も、さらにその奥もアメニティドームでした。最近のキャンプ場では、「見かけないことが無い」という大人気テントなので、「他人とは違ったテントが良い」「被りたくない」と考えているキャンパーは、別のテントを考えた方が良いでしょうね。
編集長の見立て
実際に使用し、設営のしやすさ・耐久性や耐水性の高さ・テント内の広さなど、レベルの高さを体感しました。スノーピークには保証制度があることも初心者には嬉しいポイントです。
スノーピークのプロダクツは、フィールドで確実に機能し長期間にわたって使い込んでいただけるようデザインされています。 そしてプロダクツには、一切の保証書をお付けしておりません。
それは、メーカーが自社の製品の品質に責任を持つのは当然であると考えているからです。
お買い上げいただいたプロダクツの機能が損なわれた場合、 お手数ですが、スノーピークユーザーサービスにご連絡をいただくか、ディーラーまでお持ちください。 製造上の欠陥が原因の場合は、無料で修理または交換させていただきます。 その他の場合には適正な価格で修理させていただきます。※スノーピーク ウェブサイト(抜粋)
ここまでのスペックが必要か?
商品を知れば知るほど、その良さを体感したと同時に、ここまでのスペックが必要か?という新たな疑問も。年に数回のキャンパーにとって、「どのテントがおすすめなのか?」を改めて他社エントリー層向けのテントと比較検証をおこなってみます。