LANTERNをご覧のみなさま、こんにちは。ウイケンタと申します。本名です。
連載第一回となった前回のコラムがたくさんの方に読んでいただけたとのことで、大変うれしく思っています。まことにありがとうございます。と言っても、まだ連載は二回目。今回がはじめましての方もたくさんいらっしゃると思います。
僕が何者でこの連載がどんな内容なのかは連載第一回目の前回のコラムを参照ください。
「何をしにソロキャンプに行くの?」と問われれば、「朝ご飯を食べに行く」と答えます。前回のコラムでは「お酒を飲みに行きます」と書きましたが、「夜のお酒」と「朝ご飯」は、そのキャンプが誰と行くキャンプでも、どこに行くキャンプでも、何をしに行くキャンプでも、重要視しているものです。
今回は「ソロキャンプの朝ご飯」について書かせていただきます。
「朝はオートミールを食べてます」に感じる気恥ずかしさ
みなさんは普段、朝ご飯を食べているでしょうか。
僕はご飯を食べないと頭も体も動かないタイプなので、必ず食べるようにしています。しかし、「何を食べるか」に強いこだわりはありません。サラリーマン時代はコンビニのおにぎりやパンを食べていました。
フリーランスになってからは家でひとり、オートミールばかり食べています。今、サラッと「オートミールを食べています」と言いましたが、実は少し恥ずかしいです。誰よりも僕自身が自意識過剰から「39歳独身が毎朝オートミール食べている」という言葉に対して気恥ずかしさを感じているのです。
しかし、30代も終盤に差し掛かると否が応でもお腹に見慣れないお肉が付き始めます。食物繊維が豊富で、栄養価も高く、手軽なオートミールは、お腹周りが気になる年頃の独身男性と親和性が高いのです。
実際、オートミールを食べることが習慣になってから僕の体重はゆっくりですがずっと減少し続けています。しかし、朝食がルーティーン化してしまっているせいか、毎日のオートミールは「食事を味わう」というよりも「カロリーと栄養を摂取している」と表現したほうが正直しっくりきてしまいます。
しかし、キャンプの朝ご飯。ここでオートミールで栄養を摂取するのは悪手。しっかりとした「味わう食事」をするようにしています。
ちょっと見にくいかもしれませんが、これはキャンプ場にチェックインした時に配られる注意書きです。これを見るとキャンプ場の夜が早いという事が分かります。
多少の前後はありますが、だいたいのキャンプ場は遅くとも22時には消灯です。週末のキャンプだとグループキャンプをしている人たちが時間をオーバーしていることもありますが、僕が行くのはだいたい平日です。キャンプ場も貸し切りになることも多く、仮に他に人がいても非常に少ないため、静かな夜を過ごせます。
早い時間からお酒を飲み始めることも多く、結果、どんなに遅くとも23時前には入眠してしまうのです。そうすると、どうやっても翌朝は早朝に起きてしまいます。
チェックアウトの時間もキャンプ場によって多少前後しますがだいたい11時。撤収はどれだけ時間がかかったとしても30分もかかりません。結果、朝はたっぷり時間があり、ゆっくりご飯を作る時間も味わう時間もあるのです。
次のページは、キャンプ場で食べる朝ご飯とオススメしたいキャンプ場での朝散歩について。