10月に発表された2021年度のグッドデザイン賞。受賞したデザインの中には、キャンプやアウトドアで活用できるものも多く、キャンパーとしてもどのような製品が選ばれたのか、気になるところではないでしょうか。
グッドデザイン賞を受賞したキャンプ・アウトドア関連のアイテムを見てみると、利便性の高いものやキャンプの雰囲気をもっと盛り上げるアイテムまで様々なギアが選ばれています。
今回はグッドデザイン賞2021を受賞した、キャンプやアウトドアで使えるものをご紹介します。次回のキャンプで使いたくなる優れたデザインの個性派ギアを、ぜひチェックしてみてください。
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グッドデザイン賞2021を受賞したスノーピーク製品
グッドデザイン賞2021には、「スノーピーク(Snow Peak)」の製品が多数受賞していて、その数なんと8種類。
※製品のみ。他に商業施設として「スノーピーク ランドステーション白馬」が、体験事業として「Snow Peak GO」が受賞。
焚き火台やタープ、ランタンなど、スノーピークらしい洗練されたデザインと、工夫が施された設計が目を引くアウトドア製品が多く受賞しています。
まずは、2021年度のグッドデザイン賞を受賞したスノーピーク製品をご紹介します。
「焚火台」
2021年度に受賞したスノーピークの中から、まずご紹介するのが「焚火台」です。強靭なステンレス素材が採用された焚き火台であり、1.5mm幅のステンレスを使用しています。
注目したいのは、なめらかなステンレスパイプとパネルを組み合わせたシンプルなデザイン性。無駄のない形状が特徴です。しかし、シンプルな構成でありながらも、過酷な環境にも耐えられる頑丈さも持ち合わせていて、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しています。
「燃えやすさ」に着目し、空気を取り込みやすいようにパネルには空気穴が設けられています。設置方法は開いて好きな場所に置くだけ。収納時はフラットな状態にたためるシンプルさも良いですね。
大型シェルター「グランベルク M / L」
シェルターでありながら、圧倒的な解放感を感じられる「Glamberg(グランベルク)M / L」。Mサイズは440 x 680 x 240(h)cm、Lサイズは 520 x 860 x 240(h)cm という超大型のロッジ型シェルターです。
耐久性が高く強靭なメインポールとサブポールの計9本のみで構成されています。ポールの数が少ないので、シェルター内を移動する際にポールが邪魔になるということがありません。
また、サイドウォールをまくり上げると、大型タープのように活用することもできます。
※(2024.11.7追記)製品に関する重要なお知らせが出ています。詳しくはこちら
変わった形状のタープ「HDタープ“シールド”メーヴェ L」
これまでのタープにはなかった、形状に特徴があるタープです。「HDタープ“シールド”メーヴェ L」は、人の動線に合わせて高さが計算されています。タープの中央を低く設計しているので、タープ下の移動がしやすいのが特徴です。
また、人の動線が少ない裾部分も低く設計し、雨が降ったときには裾から雨水が落ちるような仕組みになっています。タープ内への出入りの際、滴る雨水で濡れてしまう心配がないのは便利ですね。
機能性だけではなく、「HDタープ“シールド”メーヴェ L」は形状の美しさも魅力です。他ではあまり見られない美しい形状が、キャンプをもっと特別なものに感じさせてくれるかもしれません。
ランタン「HOME&CAMP ランタン」
キャンプでは欠かせないランタン。グッドデザイン賞2021では、スノーピークの「HOME&CAMP ランタン」が受賞しました。
充電式のランタンですが、下部分はスタンド兼充電器になっていて自宅等では常に充電しながら使用することができます。クラシカルな雰囲気と、モダンな印象を感じるデザインで、家の中でもキャンプなどの屋外でも、雰囲気作りに一役買ってくれます。
移動の際には、取っ手を掴んで持ち上げるだけ。発光部が回転するので、置いても吊るしてもきちんと灯りを周囲に照らせます。様々なシーンで使える万能ランタンですね。
燃焼構造にこだわったアルコールストーブ「火焔ストーブ サカン」
美しく揺らぐ炎と、綺麗なつや感を持つステンレスのコントラストが楽しい「火焔ストーブ サカン」。
燃焼構造にこだわったアルコールストーブであり、まるで焚き火のようにゆらゆらと炎が燃えます。鑑賞に重きを置いた点がポイントで、洗練されたデザインと炎の組み合わせが魅力的。もちろん炎を眺めるだけではなく、調理にも使用が可能です。
屋内でも使えるので、リビングやダイニングなどで「いつもとちょっと違う雰囲気」を楽しみながらディナータイムを過ごせるでしょう。
なお、収納する際にはコンパクトに畳んでまとめておけるので、持ち運びの際にもかさばりません。
卓上ピッチャー「サーモピッチャー1900」
ピッチャーとしては珍しい「炭酸飲料に対応したピッチャー」です。
一般的なピッチャーの場合は、過剰圧などが生じやすいため炭酸飲料の持ち運びには適していません。しかし、スノーピークの「サーモピッチャー1900」は、炭酸ガスに耐えられる気密性が自慢。過剰圧を逃し、安全に炭酸飲料を持ち運べます。
ジュースでもビールでも、好きな飲み物を入れて楽しめるのが嬉しいポイントです。ほかにも、ワンタッチ回線や折り畳みハンドル、大口径で洗浄しやすい点など、魅力的な特徴が並びます。
容量は1,900mlと大容量なので、飲みものはもちろんのこと、アイスペールとしても活用可能です。
「鉄板焼 エンバーナー」
大掛かりな焚き火の準備をしなくても、ダッチオーブン料理を楽しめるアイテムです。
スノーピークの「鉄板焼 エンバーナー」は、ガスバーナーでありながら極薄設計。卓上に置いておいても圧迫感がなく、気軽に使いやすいのが魅力です。鉄板は取り外しが可能なので、取り外すと通常のバーナーの使い方ができます。
また「鉄板焼 エンバーナー」は、屋内での使用も可能です。家族でダイニングテーブルを囲みながら、キャンプのようにダッチオーブン料理を豪快に楽しめます。
大きくて分厚いお肉もしっかりと火が通るので、自宅にいながらキャンプ飯を堪能できます。
伸縮自在なテーブル「エクステンションIGT」
天板を左右にスライドすることができる、伸縮自在なテーブルである「エクステンションIGT」。
2枚の天板をスライドすると、フレームが出てきます。フレーム中心部分には、バーナー等を設置でき(スノーピーク規格ユニットに限る)、テーブルと調理場所がこれ1つで確保できます。スライドロック機能があるので、突然天板がスライドしてしまう心配もなく、安心して使えます。
使用シーンにおいては、キャンプはもちろんのこと、家の中でも使える点が魅力。天板を閉じれば通常のテーブルとして使えるので、リビングやダイニングなど好きな場所に置いておけます。
次のページでは、2021年度のグッドデザイン賞を受賞した焚き火台をご紹介します。