LANTERNをご覧のみなさま、こんにちは。ウイケンタです。僕が何者であるのかは連載第1回をご覧ください。連載「何をしにソロキャンプに行くのか」7回目の更新です。
「何をしにソロキャンプに行くのか?」と問われれば「オイルランタンを愛でに行く」と答えます。
今回、取り上げるのはキャンプのアイコンになることも多いランタンです。その形状、ギミック、歴史、そして炎の揺らぎ。一人で静かに過ごすソロキャンプの「趣き」が全て詰まっているものが、オイルランタンではないかと思います。
今回はそんなオイルランタンの良い所、ちょっと変わったオイルランタン、アウトドア歴15年の僕が実際に行っているおすすめの買い方を紹介させていただきます。
オイルランタン、実は問題が…
このオイルランタンという存在、実は色々と問題があります。まずはそこから説明させていただきます。僕はオイルランタンはソロキャンプには持っていきますが、グループキャンプには持っていきません。
なぜか——。その理由は「オイルランタンはサイズの割りに光量が少ないから」です。オイルランタンとは炎の揺らぎを見るためのものであり、サイトを明るく照らすものではないのです。
これは、オイルランタン以外の照明を全て消した状態で撮影した画像です。間接照明くらいの光量しかないのがお分かりいただけると思います。そうです。オイルランタンとはサイトの雰囲気や完成度を上げるための間接照明的な役割なのです。メインの照明にはならないのです。
ソロに限らず、キャンプ初心者のあるあるのひとつに「思っていたよりもランタンの光量が小さくてサイトが暗い」というものがあります(たまにキャンプ場で異様に暗いサイトありませんか?)。
オイルランタンってまあまあサイズも大きいし、家で電気を消してランタンを点けてみたら意外と明るくて(これで大丈夫だろう)と感じてしまうのですが、それは壁や天井があるからです。月明りの届きにくい森などは想像以上に暗く、快適にキャンプをしようと思うと、ソロでもある程度光量が大きなLEDやガスのランタンが必要なのです。
ソロキャンプでさえオイルランタンだと照明としては力不足なのに、これがグループキャンプとなるとより広い範囲を照らす必要があります。そうなるとオイルランタンではなくガスランタンやLEDランタン、ガソリンランタンに軍配が上がるのです。
また、グループキャンプだとおしゃべりに夢中になり、オイルランタンをゆっくり見る時間が無いことや、オイルランタンはホヤと呼ばれる部分がガラスなので壊れやすく、取り扱いには注意が必要であること。さらに、炎を使っているため当然使用中に熱くもなるので、油断して触ってしまうと誰かが火傷するということもオイルランタンをグループキャンプに持っていかない理由です。
いきなりデメリットばかり並べてしまいました。では、なぜこんなに取り扱いしにくそうなオイルランタンをソロキャンプには持っていくのか。
次のページから、その理由をお話していきます。