ただ、火を灯すだけ。それだけだけど…
それは、やはり炎の揺らぎをゆっくり見るという趣きに魅力があるからではないでしょうか。
夕方、少し暗くなってきたのを見計らい、ランタンにオイルを入れ、マッチで火を灯し、火力を調整する。ほんの少しサイトが明るくなる。炎の温もりも感じる。好きなお酒でも飲んで、視界にランタンが入るように置く。こういった所作や、機能性よりも趣きに重きを置いた無骨なギアを使うという行為でソロキャンプの満足度が上がると考えます。
ただ、火を灯すだけ。それだけですが、ゆらゆらと揺れる炎にはオイルランタンのデメリットを上回る魅力があるのです。続いて、どんなオイルランタンを使っているのかを紹介をさせていただきます。
まずはこちら。「サンブランド」というメーカーのランタンです。ホヤに刻印された太陽のモチーフが印象的です。おそらく1950~1960年代のものです。
年代物ですが割れなどが無く可動もスムーズ。なかなか見かけないくすんだグリーンの色がお気に入りです。
こちらは、本体は GLOBE BRAND(グローブブランド)という台湾製。ホヤは DIETZ(デイツ)というメーカーです。なぜか本体とホヤが別々のメーカーです。
GLOBE BRAND はあまり見かけませんが、DIETZ は使っている方も多いメーカーです。買ったときにホヤが割れている状態でしたので、金継ぎで修理しています。
火を灯すとホヤが傷だらけなのが目立ちますが味と捉えています。鮮やかすぎない青色も気に入っています。こちらも50年くらい前のものですが、可動部の動きはスムーズです。
これは年代も製造国も不明のランタンです。サイズは小さめ。本体は古い真鍮のような色合いで、シェード(傘)の形状がたいへんかわいいです。最大の特徴はホヤがグリーンということ。珍しい色合いです。
ランタンのサイズは小さいのですが、火を灯す芯が太めなので意外と光量があります。ただ、オイルが少ししか入らないので3~4時間で消えてしまいます。