紹介したランタン、実はすべて1,000円以下です
先ほどから紹介しているランタン、キャンプに詳しい人から見ると「変わったランタン」という印象を受けると思います。アウトドアショップやネットでは見かけないものばかりです。
その理由ですが、僕のランタンの購入先がアウトドアショップではなく蚤の市や骨董市、街の小さなリサイクルショップであることです。
コロナの影響で中止のものも多いですが、神社などで開催されている蚤の市でアウトドアギアを購入することがあります。
特によく見かけるのが100年近く昔のオイルランタン。おそらく納屋や倉庫で通常の照明として使われていたものが出品されていると思われます。
アウトドアブームでヴィンテージのランタンは価格が高騰していますが、それもどこ吹く風。今回紹介したランタンはなんと全て1,000円以下です。
こちらはオイルではなくキャンドルランタンです。東京トップ(ニュートップ)というメーカーです。シルバーのボディに赤い屋根がたいへんかわいいです。
中にキャンドルを立て、火を灯します。ろうそくは太いものを使用するとオイルランタン以上の光量があります。
このキャンドルランタン、最大の特徴は折りたたみ式であること。
これは折りたたんだ状態。厚み2cmくらいまで薄くなります。持ち運びが容易で、オイルも不要です。
専用の箱に入れています。この箱のレトロなデザインもたいへん気に入っています。購入先はリサイクルショップです。
何店舗もあるチェーン店ではなく、商店街にある個人経営のお店で見かけました。
値段がついていなかったので店主に聞いてみると「箱に550円って書いているけど中古だし300円でいいよ」とのこと。
これは購入した店舗の実際の店舗の写真です。店名が入らない条件で撮影OKいただきました。店の前の通路まで商品が溢れています。ここには昔のアウトドアブランドのコッヘルや食器、ケトルなども数百円で売っていました。
他の人とは被らない商品や珍しいギアが欲しい人にとって、実はリサイクルショップや骨董市や蚤の市は穴場なのです。きっと掘り出し物に巡り合えるはずです。
ただし、中古が前提となり、状態が良い商品ばかりではありません。
これは蚤の市で購入したばかりのランタンを分解した画像です。ホヤに真っ黒な煤がついていますし、本体も錆だらけです。
割れや穴があれば補修し、錆があれば磨き、使える状態にする。それは非常に手間なのですが、修理が完成し、問題なく炎が灯ったときは喜びも感じます。
100年近く前にできて、その昔、どこかで誰かの役に立っていたであろうランタン。そのランタンの止まっていた時間を自分の手で再び動かすことができているような気がするのです。手間暇かけた道具に対しては愛着も湧きます。その愛着こそキャンプが楽しくなる大きな要因のひとつなのです。
と言っても順調に修理できるものばかりではありません。これはまだ修理していない別所ランタンの WINGED WHEEL ハリケーンランタン。
歪み、割れ、煤、錆。どこから手を着ければいいのか分からないくらいボロボロですが、ゆっくり直していつかキャンプ場に持っていきたいと思います。
オイルランタンについて書かせていただきました。まだ持っていない人は安い中古でもいいのでひとまず1つ、キャンプ場に持って行って火を灯してみてください。焚き火とは違ったやさしい炎の揺らぎにきっと魅了されるはずです。
そして新品でも中古でもいいので、手間暇かけてメンテナンスを行い、愛着あるオイルランタンをキャンプの相棒にしてほしいと思います。
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