キャンプで星空を撮影しよう!カメラ初心者のための簡単カメラ設定ガイド

公開日:2022 / 03 / 21
最終更新日:2022 / 03 / 21

普段の生活で、満天の星空を眺める機会はなかなかありませんが、キャンプでは大自然の中で夜を迎えることができます。

そんな特別な夜は、星空撮影に挑戦してみませんか。

星空を撮影するのは、それほど難しくありません。必要なアイテムを揃えて、カメラの設定さえ覚えてしまえば、あとはシャッターを押すだけ。

満天の星空撮影方法を知って、今までのキャンプに一味違った楽しみをプラスしてみてください。

星空撮影に必要なもの


星空撮影に必要なものはたった2つ、「カメラ」と「三脚」です。この2つさえあれば、夜空に輝く星を綺麗に撮影することができます。

三脚は、星空写真がブレないように固定するために使います。もちろん他にも、様々な星空撮影グッズがありますが、どれも安いものではありません。何度か撮影するうちに、自分が撮りたい具体的なイメージが湧いてきたら、自分に合ったグッズを集めていくといいでしょう。

そのためまずは、カメラと三脚の2つを揃えると良いでしょう。

撮影モードは「マニュアル」


撮影モードは「マニュアル」に設定します。

ほとんどのカメラには、カメラ上部にアルファベットや絵が書かれたダイヤルが付いています。「マニュアル」モードにするために、このダイヤルを「M」に合わせます。

マニュアルモードというのは、簡単にいうと撮影者が自由自在に写真の明るさを調整できるモードです。星が放つ弱い光をカメラに最大限取り込むことで、満天の星空を撮影することができるのです。

シャッタースピードは「15秒」


続いて、シャッタースピードを「15秒」に設定します。シャッタースピードを変えることで、光を取り込む時間を調整することができます。

星は光が弱いため、通常のシャッタースピードだと速すぎて、カメラが十分に光を取り込むことができず、真っ暗な写真になります。そこで、シャッタースピードを遅くして、星が放つ光をより多く取り込むのです。

また、星はゆっくりと動いているため、15秒以上遅くすると、点ではなく線で写ってしまう可能性があります。

カメラやレンズにもよりますので、こちらを目安に調整してみてください。

F値は一番小さい数字


次に、F値を一番小さい数字に設定します。F値とは、レンズが通す光の量の指標です。

この値は、アルファベットのFと数字で表示され、数字を小さくすればするほど明るい写真になります。

星空を写すときは、できるだけ多くの光をレンズに取り込みたいので、最小の数字に合わせておきましょう。

ISO感度を上げる


F値を設定したら、次はISO感度を上げます。ISO感度というのもまた、写真の明るさを調整できる設定の一つです。

昼間の撮影ではISO100ぐらいが目安ですが、星空撮影では3200〜6400ぐらいまで上げると、見違えるほど写真が変わります。

なお、ISO感度を上げすぎると、ザラザラとした画質の悪い写真になってしまうため、6400以上はおすすめできません。

ピントの合わせ方


星空撮影のためのカメラ設定は、大体整ってきました。次は、「ピントの合わせ方」です。

まず、カメラのレンズには基本的に「オートフォーカス」と「マニュアルフォーカス」があります。

「A」がオートフォーカス、「M」がマニュアルフォーカスです。

オートフォーカスは、その名の通り自動的にピントを合わせてくれる設定です。

マニュアルフォーカスは、自分でピントを合わせる方法です。

では、撮影する状況を2パターンに分けて、それぞれの設定方法を解説したいと思います。

人工的な光を入れる場合

街灯や家の明かりなど、人工的な光を入れて星空を撮影する場合は簡単です。
まず、オートフォーカスに設定します。
人工的な光にピントを合わせます。
ピントが合えば、そのまま撮影します。
これだけで、綺麗な星空を撮影することができます。

星空だけを撮りたい場合

星空だけを写すときは、オートフォーカスは使えません。
星は光が弱すぎるので、カメラが自動で光を認識してピントを合わせることができないのです。
そのため、まずはマニュアルフォーカスに設定します。

次に使うのが、「拡大画面表示」です。
多くのカメラには、虫眼鏡のマークが書かれたボタンがあります。それが「拡大画面表示」です。
一番明るい星の方へカメラを向けて、この拡大画面表示をすると、液晶画面に星が拡大されて写ります。
この状態で、星がぼやけない程度までピントを調整します。
調整できたら、拡大画面表示を解除して、あとは撮影するだけです。

シャッターはセルフタイマーで


星空を撮影するときは、セルフタイマーがおすすめです。

三脚を使用していても、キャンプでは地面が不安定な場所も多いので、シャッターを押した小さな衝撃で、ブレてしまう可能性があります。

筆者は、いつもセルフタイマーを3秒に設定して撮影しています。

それが面倒だという方は、遠隔でシャッターを切ることができる専用のアイテムを購入するのもいいかもしれません。

夜までキャンプを楽しもう

いかがでしたか?

カメラと三脚さえあれば、カメラを星空用に設定するだけで、満天の星空を撮ることができます。

実際に色々な設定で試してみて、自分の撮りたい写真に挑戦してみてくださいね。

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さあか

自然をこよなく愛するネイチャーガイド。ニュージーランド、京都、長野でのアウトドアガイド経験を経て、現在もガイドとして日々ゲストと共に大自然を満喫中。
山で美味しいコーヒーをドリップするのが趣味!
年齢や体力に関係なく多くの方にアウトドアの楽しさを知ってもらうため、アウトドアライターとしても活動しています。
Instagram:@saaka__japanguide(https://www.instagram.com/saaka__japantrails/)

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