テントやタープを立てる前に考えておきたいのが、レイアウトです。せっかくテントやタープを上手く立てたとしても、レイアウトを考えずにいると
「日差しが当たって暑い」
「傾斜が気になって眠れない」
などと、トラブルを招くこともあります。
今回は、レイアウトの基本的な考え方や、気をつけたいポイントについて解説していきます。
キャンプのレイアウトの基本的な考え方
キャンプでのレイアウトを考えるにあたって、守っておきたいポイントがあります。
サイトの大きさにレイアウトを合わせる
まずは、サイトの大きさを確認しておきましょう。
フリーサイトであれば、特に指定のない場合もありますが、オートサイトでは決められていることがあります。
サイトの大きさがテント、タープに対して十分な広さでないと、テントが大半を占めてしまったり、ガイロープがはみ出てしまったりしてしまいます。このように、まずはサイトの大きさにレイアウトを合わせる、ということを覚えておくといいでしょう。
イスとテーブルの高さを揃える
意外と見落としやすいのが、イスとテーブルの高さを合わせるということです。
イスとテーブルの高さがちぐはぐでは、快適度が悪くなってしまいます。
イスの高さは大きく分けて「ハイスタイル」と「ロースタイル」の2種類があります。
ハイスタイルは座面が高く、立ったり座ったりが楽なスタイルです。食事や、調理がしやすいという利点もあります。
一方、ロースタイルは足をのばしてのんびりとできるスタイルになります。子どもとの目線が合うので、ファミリー層はロースタイルがおすすめです。
ハイスタイルかロースタイル、どちらのスタイルにするか事前に決めて、ギアのスタイルも統一させましょう。
タープを中心としてレイアウトを考える
先にタープの位置を定めておくことで、おのずとテントやテーブルなどの位置が定まります。
タープの位置を決める際、タープの向きには注意しましょう。風向きをあらかじめ調べておき、風に煽られないような向きにするのがポイント。風向きと、タープポールが平行になるように立てるのが基本です。
タープは一度立てると、ポールやペグに荷重が掛かるので、自由に動かすことが難しくなってしまいます。まずは基本として、タープを中心としたレイアウトを考えるようにするといいでしょう。
焚き火台はテントとタープから離して設置する
テントやタープが、ポリエステル、ナイロン素材のものだと、焚き火から出る火の粉で簡単に穴が空いてしまいます。そのため、タープの下やテント付近での焚き火は避けましょう。
キャンプ当日の気候にもよりますが、一般的には3mから5m程度、離したほうが安全です。もちろん、風向きにも注意が必要です。
風上に焚き火台があると、火の粉がテントやタープに降りかかるので、できるだけ風下へ焚き火台を設置しましょう。
この際、周辺サイトの方にも気を配ることも忘れずに、あまり風が強いようであれば焚き火は控えた方が無難です。
テント設営に向かない場所
レイアウトに注意したとしても、そもそもテント設営に向かない場所があります。
水はけが悪い場所
水はけが悪い場所は、テントが濡れてしまうのはもちろん、ペグが抜けてしまうこともあるので、極力避けたい場所です。
テントを設営する前に、濡れた形跡がないかや、粘土質な地面でないかをチェックしておきましょう。
傾斜のある場所
傾斜のある場所は、立っている状態だと気づきにくいこともあります。
しかし、寝るときなどに横になると、「傾斜が気になって眠れない」というトラブルにつながることもあります。
地面の様子をよく確認して、傾斜の有無を把握しましょう。
木の周辺
木の周辺は、夏の暑い日差しを遮ってくれることもあり、いい面もあります。
しかし、虫が木から落ちてきたり、木の根で地面がぼこぼこしていたりと、悪い面もあります。
根が大きくなりがちな大木や、葉が生い茂っているような木の周辺でのテント設営は、避けた方が無難です。
キャンプレイアウトで汎用性の高いギア
キャンプのレイアウトでは、様々なアレンジができるギアも役に立ちます。
キャンプレイアウトで汎用性の高いギアとしては、レクタタープがおすすめです。
レクタタープはポール2本でも立てられますが、4本使うとより開放感のある形となります。
また、風向きに合わせて、片方を開放するような設営も可能なので、天候や地形によって様々な形にできる点も魅力的です。
タープの他に、陣幕も様々なアレンジができるので、何かと役に立ちます。
陣幕は周辺からの視界を遮ることができ、プライベートな空間を生み出せます。
焚き火を囲むようにすれば、熱がこもり、より暖かさを感じることができる効果もあります。
さらに、陣幕を使うとキャンプの雰囲気も高まります。実用性が高く、雰囲気づくりにも利用できるギアなのでオススメです。
レイアウトのコツを把握して快適なキャンプを
今回は、キャンプのレイアウトについて解説しました。
レイアウトによって、キャンプの快適度は大きく変わってきます。今回の記事を参考にして、天候や場所に合わせた機能的なレイアウトを目指しましょう。
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