“¥110”の実力は?「Seria(セリア)」のコンパクト焚き火台を使ってみた

公開日:2022 / 05 / 25
最終更新日:2024 / 01 / 26

100円ショップのSeria(セリア)では、近年キャンプグッズが数多く発売され、人気を博しています。

その中で筆者が気になったのが「コンパクト焚き火台」。

キャンパーの間でも評判を呼んでおり、各店舗で品切れが続出している人気商品なんです。

今回、筆者が仲間と度々行っているデイキャンプに、話題提供のつもりで持って行ったのですが、予想以上の実力を見せてくれたのでご紹介したいと思います。

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セリア コンパクト焚き火台 使用レビュー

開封の儀


開封前のパッケージです。価格はもちろん110円(税込)!

今回、記事化にあたり、近隣のセリアさんを何店舗か巡りましたが、やはり売り切れているお店が多かったです。

ちなみに店員さんに聞いたところ、お店で売り切れていても注文すると1週間くらいで入荷するとのことでした。
※入荷状況は各店舗やその時の状況によって異なりますので、店員さんに確認してくださいね。

組立作業



構造は単純で、亜鉛メッキされたスチール板2枚で構成されています。

上記写真の赤マルで示した部分の爪を、2箇所づつ折り曲げます。

そして2枚のスチール板のスリットを左右から差込み、X字になるように組立てて出来上がりです。

ちなみに爪の折曲げ角度で、焚き火台の幅と高さが調整できます。

取扱説明書には爪を「90度」に曲げるとありますが、筆者は使っていく中で100度以上に曲げました。

こうすることによって焚き火台が立ち気味になり、薪がこぼれ落ちにくくなりました。

使用状況


陽が落ちてきたタイミングで使用してみました。春とはいえ、まだまだ夜は冷やりとしますので焚き火が恋しいです。

空気の取込み口が大きく空いているので、よく燃える一方、灰や燃カスが落ちます。

対策として、アルミ皿と防炎シートを二重に敷き、何かあったら火を消せるようにバケツに水を用意しました。

使用した印象


組立てた焚き火台の大きさは、幅が15センチに満たないコンパクトさです。

薪は当然そのままでは大き過ぎて焚き火台に収まらない為、バトニングで細くした後、半分の長さに折って使いました。この辺りの作業はちょっと面倒に感じられるかもしれません。

焚き火台に薪を組んで着火。火吹き棒で酸素を送っていくと、どんどん火がまわりはじめました。

この焚き火台の、下からも横からも空気が入りやすいシンプルな構造が火力を強めているようです。

また、薪自体が細く小さいのでどんどん燃えていきます。

仲間がマシュマロを出してきて炙ったり、ミニ鉄板を置いて肉を焼き出す者も出てきて、楽しい焚き火の時間になりました。

どんどん薪をくべる為にバトニングをしていると、あっという間に時間が過ぎていきました。とてもコンパクトな焚き火台ですが、十分に焚き火を楽しむことができました。

注意点


先に書いたように、構造が単純で、灰や燃カスが下に落ちやすい作りになっています。

受皿や防炎シートは必須です。セリアさんでも写真の防炎シートが購入できます。大きなままの薪は収まらないので、薪を割る作業が必要です。

耐久性&収納

焚き火台を買ってから3回ほど使用し、薪一箱分以上を燃やし尽くしましたが、熱による変形なども少なく、耐久性もありそうです。

分解して収納する際は、薄いスチール板になるので、荷物の隙間に入れやすいのもお勧めポイント。
※ただし折曲げた爪の分は厚みが出ます。

筆者は、文房用品のプラ製などのファイルを焚き火台の大きさにカットして、本体をファイルに挟み込んで、立ち上がった爪の隙間に火吹き棒を突っ込んで収納しています。

こうすることで、鉄板の切り口で物を痛めたりするリスクを軽減できます。

まとめ

ここまでセリアのコンパクト焚き火台をレビューしてみました。

正直、購入前は「使い捨てになってしまうのでは?」と思っていたのですが、使い勝手や耐久性に優れていて、予想以上に活躍してくれた印象です。

コンパクトな分、薪を小さくする手間が必要ですが、バトニングする時間も楽しめるのではないでしょうか?

そういう意味ではソロキャンプでちょっと焚き火を楽しむ焚き火台として十分だと思いました。

また、110円という価格なら予備の焚き火台として道具の中に、常に入れておいてもいいかもしれませんね。

もちろん、コンパクトに収納できる優秀な焚き火台は沢山あります。デザインや素材に優れたこだわりの焚き火台には、使用感、所有する満足感など、どれをとっても敵わないでしょう。

ですが、売価たったの110円で、ここまでシンプルで気軽に使える焚き火台を販売するセリアは素晴らしいと思いました。

まだ手に入れていないキャンパーさんは、セリアの店頭で見つけたら「即購入するべき!」と思います。

最後にマナーについて。100円ショップで購入したキャンプギアを、安いからと言って、河原などに放置して帰るようなことは絶対にしないでくださいね。せっかくのいい焚き火台、朽ち果てるまで愛用するのがカッコイイと思いますよ!

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森山 敦士

目黒区在住の1児の父。
事業経営をしつつ兼業主夫として、子育てや各種ボランティアなどにも携わる。息子が大人になる時、より良い社会にする為に、社会人の働き方や人生のマネージメント相談にのったりもしています。

小さなオープンカーに荷物を積み込んで、息子と二人でキャンプやカヤック、BMXやMTBなど、アウトドアを駆け回るアラフィフです。

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