地べたで楽しむキャンプ「お座敷スタイル」の魅力と注意点は?

公開日:2022 / 05 / 21
最終更新日:2022 / 05 / 21

ハイスタイルやロースタイルなど様々なスタイルがキャンプにはありますが、究極のロースタイルともいえるのが「お座敷スタイル」です。お座敷スタイルは他のスタイルにはない良い点がいくつもあると、最近注目されてきています。

そこで今回はお座敷スタイルとはどのようなものか、そしてお座敷スタイルを行うにあたって気をつけたいポイントなどを解説します。興味がある方は、ぜひ参考にしていただければと思います。

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お座敷スタイルとは?


お座敷スタイルはその名のとおり、椅子を使わずに地面に座ってキャンプを楽しむスタイルです。「地べたスタイル」などとも呼ばれることもあります。

ただ、地面といってももちろん直接土や芝生の上に座るのではなく、ラグやマットを敷いたり、時にはその上に座椅子などを用意してくつろぐスタイルとなっています。タープの下や、テントの中などでお座敷スタイルになって過ごします。

お座敷スタイルの特徴

そんなお座敷スタイルの特徴には、以下のようなものがあります。

ギアが少なくなり、荷物がコンパクトになる


椅子はかさばるため、荷物を圧迫してしまいがち。さらに人数が増えれば、その分だけ椅子を用意しなくてはなりません。

複数人でキャンプを楽しんでいる方は、車に椅子を積むとき四苦八苦することが多いのではないでしょうか。
その点、お座敷スタイルではラグやマットがあれば椅子は不要なので、荷物をコンパクトにまとめることができます。

低予算で始められる


お座敷スタイルは、ラグやマットがあればキャンプを行うことができます。

椅子やテーブルなどのギアがなくても成立はするため、キャンプを始めるにあたっての費用が安く済みます。

また、荷物を置く際もラグやマットの上でいいので、ラックや棚などのギアも別途購入する必要がありません。

最小限のギアで楽しむことができ、費用面で優れているのがお座敷スタイルです。

テントやタープ内の空間を広く使える


お座敷スタイルだと、テントやタープ内の空間を広く使えるようになります。

全体的にギアの配置が低くなる分、見た目にも空間が広々としますし、普段使わない隅の部分にも荷物を置いたりとスッキリとした印象になります。

冬でも暖かい


お座敷スタイルでは、厚めのラグやマットを敷いておけば、地面からの冷気を遮ることができ、冬でも暖かく過ごせます。

また、電源があるサイトであればコタツを使用することができますし、ホットカーペットを使えばテント内の床全体を暖めることもできます。

冬に暖かく過ごす方法が比較的多いのはお座敷スタイルの特徴の一つです。

リラックスできる


お座敷スタイルでは靴を脱ぐことができます。靴を脱ぐことで、開放感が出て、他のスタイルにはない種類のリラックスを感じることができます。

座るだけでなく、横になることも可能なので自宅のようにくつろぐことができます。足を伸ばしてくつろげるのは、お座敷スタイルの醍醐味です。

小さな子どもがいても安心


お座敷スタイルでは椅子を使いません。そのため、小さな子どもが椅子から落ちてしまうアクシデントを回避することができます。

また、小さな子どもと同じ目線の高さで楽しむことができるので、子どもの様子をしっかりと観察することも可能です。

お座敷スタイルの注意点

メリットの多いお座敷スタイルですが、注意点もいくつかあります。

ラグやマットは必須


地面に直接座ることになるので、ラグやマットは必須のギアになります。

また、ある程度の厚みがあるラグやマットを用意しておかないと、地面の凹凸が直接伝わってきてしまうことがあるので注意が必要です。

寒い時期には、底冷えを防ぐために、アルミマットなどを何層かにして敷いておくなど、対策を行う必要も出てきます。

靴の脱ぎ履きが発生する


お座敷スタイルは靴を脱いでくつろぐスタイルです。そのため、ラグやマットに上がったりする際には靴の脱ぎ履きが発生します。

トイレなどの際に何度も靴を脱ぎ履きするのは、ちょっとしたストレスになることがあります。サンダルやスリッパなどを用意しておくなど、脱ぎ履きが楽になるような工夫をしておく必要があります。

椅子やテーブルが必要になる場合も


お座敷スタイルでは椅子やテーブルは必要ないと紹介しましたが、焚き火などを楽しむ際はラグやマット以外の場所で行わなくてはなりません。

したがって、焚き火を楽しむ場所を作るため、椅子やテーブルが必要となることもあります。「必要なギアが少ないと思ってお座敷スタイルに決めたけど、やりたいことをやろうとすると多くのギアが必要だった」とならないよう、事前にやりたいこととお座敷スタイルの相性が良いか考えておく必要があるでしょう。

雨には要注意


タープは上からの雨は防ぐことができますが、下からの浸水を防ぐことはできません。

また、テントの中でお座敷スタイルを楽しんでいても、水はけが悪い場所では、水が溜まってテント下部から浸水してくることもあります。

対策としてグランドシートはもちろん、雨が溜まりにくい場所を選んでテント設営を心掛けるなどする必要があるでしょう。

調理がしにくくなってしまう


地面に座ったままの姿勢では、調理は難しいです。腰痛持ちの方ではさらにつらいものになるでしょう。

調理をする場合は、立ったままできるハイタイプの調理台を用意しておいたりすると作業がはかどります。

また、お座敷スタイルでは、ローテーブルを用意していても食事をするときに前かがみになりがちなので、その時も体に負担がかかります。

座椅子やクッションを用意して、無理のない姿勢となるような工夫が必要になります。

お座敷スタイルでキャンプをさらに楽しもう

今回はお座敷スタイルについてご紹介しました。

お座敷スタイルはチェアやテーブルといったキャンプギアが揃っていなくても、始めるのに比較的ハードルの低いスタイルになります。

一度お座敷スタイルを試してみてはいかがでしょうか。

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オノデラ

キャンプ好きのWEBライター。
月に1回はキャンプに行きたいキャンパーです。
経験則を踏まえた、ユーザー目線の記事作りをモットーとしています。
真夏でも焚火を欠かさないほど焚き火好き。

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